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第16話 賊に止められる

この作品はカクヨムに投稿したものです。


山道を走っていると、道を賊に塞がれ馬車を止めます。

馬車は賊が出る樋山道を走っていると、突然馬車が止まりましたがどうしたのでしょう。


「何かありましたか?」


箱馬車の小窓から御者に聞きますと


「道の真ん中にあれが……」


といって、御者が指さす方を見ますと、人が道を塞いでいます。


「もしかして、賊ですか?」

「きっとそうでしょう。こんな山道で道を塞ぐのは賊ぐらいですから」


先程、賊が出るという話をしてましたが、早速出ました。


「フローラ様、どういたしましょうか」


アランが馬を馬車の横につけますが、トリシャ様は


「騎士くん、どうするもなにもあたしがなぎ倒すから」


とおっしゃって馬車を降りようとしています。


「トリシャ、いくら何でも王族の場所襲うバカな賊はそうそういないよ」

「アン……いや、アルニル、賊なんてバカだからなるんだよ」

「それ言われると反論できないけど、襲うんだったらすぐに襲って来るから」

「確かにそうか。旅の間に出会った賊は問答無用で襲ってきてたしね。それじゃなんだろう」


トリシャ様もアルニルに言われて、馬車から降りるのをやめましたが

賊たちは道を塞いではいますが、襲って来る気配はありません。


「自分が賊の所に行きますか?」

「それは危険です。襲ってこないのはこの馬車に王族が乗っているという事がわかっているのでしょう」

「そうだとしましたら、余計に自分の出番となります。我が身を犠牲にしてお守りするのが騎士ですから」

「アランいいですか、犠牲になるのは構いませんがあの人数では

アラン1人が犠牲になるより、トリシャ様の魔法で道を切り開く方が早く確実です。

それに、アランの任務は犠牲になるのでなく、わたしを王都からレンゼ山、レンゼ山から王都まで護衛するのが任務なのです」

「わ、わかりました……」


アランはわたくしの言う事を聞いて、素直に引きました道一杯に広がって塞いでいますので

どちらにしてもアラン1人でどうにかなる訳ではありませn。


「とはいえ、何もしてこないも変だよね」

「そうだけど、襲って来てくれればあたしが魔法で吹っ飛ばすのに……」

「一体目的は何でしょう?」


わたしたちが悩んでいますと、1人の男性が前に出来ました。


「俺はこの山道で手下を率いて賊をやってる者だ。

王家の紋章がついてるが、王族の者が馬車に乗っているなら、お話を聞きたい。

手下たちには強奪や傷つける事をするなと命令しているので、どうかお願いしたい」


賊の長という男性がこのようにおっしゃりますが、信じても良いのでしょうか。


「信じても良いのですかね?」

「もしかして、姫様を暗殺するとか?」

「賊でしたら、フローラ様を殺すより人質にした方が良いのでは?」

「そうだね、人質したほうがいいか」

「しかし、人質にするのならばあの人数で馬車を囲った方が良いのでは?」

「油断させてだまし打ちをするとか?でも、わざわざ自分が賊と名乗って襲わないか」

「かといって、賊と名乗ってる相手が言う事を、はいそうですかって信じる訳がありませんよ」

「それもそうだね」

「しかし、このままでは前に進めませんので、言葉を信じるしかどうかは別として話を聞くしかないでしょう」

「魔法でぱぱって薙ぎ払えばいいけど、姫様がそういうならそうするよ」

「わたしも気は進みませんが、フローラ様がそうおっしゃるなら、そういたします」


話し合いの結果、賊を率いる男の話を聞く事にします。


「アラン、お話を言事をあの方にお伝えください、ではお願いします」

「わかりました」


わたしに代わりにアランに男と話すのをお願いし、馬で男性の元へ行きます。


「我はこの馬車を護衛する騎士だ。乗っているお方の代わに我が話を聞こう」

「流石に王族自ら出て来る事は無いか。ただ、騎士がいるって事は王族が乗っているんだな」

「詳しくは話せないが、馬車を見た通りだ」

「そうか。では、何故王家の者がこんな所いるんだ?」

「それも詳しくは話せない。ただ、この道の先にある場所はわかるな」

「この先はレンゼ山か。ただ、保養に行くような時期でもないな」

「繰り返すが、詳しい事は話せない。ただ、一つ言えることはここを通して欲しい」

「そうしたいが、護衛が騎士1人っというも変な話だ。何か秘密でもあるのか」

「秘密はない。そうか、お前たち賊は魔導通信を見る事が出来ないから知らないのだな」

「魔導通信?そういえば……姫様がどうのこうのっていう噂は聞いてるが……」


馬車の中からアランと賊の男の様子を見ますが、男は腕を組んで考えています。

やり取りは多少聞こえますが、反響してちゃんと聞き取れません。

ただ、わかった事は賊は魔導通信を見ていないようなので、わたしの事は知らないようです。


「大体、検討が付いたか?」

「どうやら、姫様が乗っているんだよな。レンゼ山は女人禁制って事は向かうのは温泉か」

「わかればいい。だから、通して欲しい」

「温泉に行く姫様を襲う理由はないしな。こんな時期に温泉に行くって事は

何らかの形で保養をしないと行けなって事か。

そんな相手を襲うというか、王族を襲う程俺もバカじゃない。

よし、お前れら道を開けろ。騎士様、姫様に通っていいって言ってくれ」

「わかった。礼をする」


アランが頭を下げると男はアラン向かって何か言ってはいますが、これもちゃんと聞き取れません


「それに、俺たちに騎士様が頭を下げたらいう事を聞かないといけないな。

あと、俺たちは王族を襲わないが、王族を襲うバカはいるし、他の賊もいるから気をけてくれよ。

お前ら道を開けるんだ。そして、余計な事をするなよ。

したら、その場でたたき斬るからな。」

「「へい!」」

「道を開けてくれたことに感謝する」


賊たちは道を開けたので、アランが戻ってきました。


「賊が道を開けましたが、捕まえなくていも良いですか?」

「向こうは襲ってきませんし、先を急いでいますので構いません」

「しかし、この道を行く者を襲っている賊ですよ?」

「そうですか、今回の目的はあくまでも温泉にいるイザベラ似合う事で

賊をつかまえる事ではありあません。

それに、襲っていない相手を襲うのは卑怯ですし、捕まえた所でこの人数をどうやって連行するのですか?」

「た、確かにそうですが……」

「それに、このままでは山道で日が暮れてしまいます。日が暮れたらそれこそ賊に襲われます。

次に襲う賊は王族で襲う賊かもしれませんよ?」

「わかりました。道を開けてましたので、行きましょう」

「そうですね」


アランは素直に引きますが、若い騎士は正義感や手柄を急いで暴走する所が

ありますが、アランは引き際がわかっていますね。

もしかしましたら、これがアランを選ばれた理由ですかね。


 馬車を動かし、賊たちの間を通っていきます。

賊の人数は30人から40人と言った所でしょうか。


「この人数ならあたしがなぎ倒しても良かったかな」

「襲ってきてる訳じゃないから、倒さなくてもいいでしょ」

「この場面じゃ、ファーガスも姫様と同じ事って姫様はファーガスでもあったか」

「さっきのはファーガスぽかったよ。脳筋でも相手が襲ってこないなら戦わないのがファーガスだからね」

「そうだね」


ファーガスは脳筋と言われてますが、相手構えず戦っていた訳ではありりません。

話合いが通じる相手にはちゃんと話あってますし。

ただ、騙し討ちなど卑怯な事をしてきた相手には容赦はありませんが。


 賊たちの間を無事にと通過し、山道を進んでいきます。

この賊は襲ってきませんでしたが、アランが言うには他にも賊はいるそうなので

気をつけなければいけませんが、幸いな事にこの日の目的地の街まで他の賊に襲われる事はありませんでした。


――――――――――――—


「お頭、本当に襲わなくて良かったでやんすか?」

「本物の王族を襲う訳にはいかないだろ。それに、嫌な殺気がしたが……襲ってこなくて良かった……」


俺は馬車が見えなくなると、その場に座り込むが背中に嫌な汗をかいている。

馬車からした殺気で、俺は本能的にあれ以上近づいては行けないと思いあの位置から動けなかった。

当初の予定では、道を塞いで馬車を囲うつもりだったが……そんな事ていたら

きっと今頃身体がバラバラになっていたな。

護衛の騎士は1人だったが……馬車の中にはもっとヤバいのが居たと思うと

王族に手を出す事はないが、襲うのはやはりバカがやる事だと改めて思ったのだった。

お読みいただきありがとうございます。


賊の長は今後も登場予定です。

現在は名前はありませんが、一応考えています。


ツイッター

@shiizu17

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