第11話アルテイルの趣味
この作品はカクヨムに投稿した物です。
フローはアルテイルが男性を女性に生まれ変わらせるのが好きと聞いたので
アルテイルに直接聞く事にしました。
トリシャ様との食事の後、アルテイル様が男性を女性に生まれ変わらせるのが趣味と聞いたので
この事を訪ねる事に致しました。
『フローラ、今日は何のよかな~』
「少しアルテイル様に訪ねたい事がありまして、良いですか?」
『いいけど、答らえる事ならね~』
「では、お聞きします……」
アルテイル様に男性を女性に生まれかわらせるのが趣味と言う事を聞きますと
アルテイル様は
『そ、そんなことないよ、た、たまたま、次が女性だっただけだよ、決してわ、わたしの趣味じゃないからね!』
とお答えになりましたが、これは明らかに誤魔化してます。
「女神様とあろうお方が、偽りを申しますのですか?」
「うっ……」
わたしのこの言葉にアルテイル様は言葉を詰まらせます。
『えーと、あれだよ、男の子が女の子になるっていいじゃない?
それに、途中から女の子になるんじゃなくて、初めから女の子な訳だし
前世の記憶はないんだから、問題ないって!』
アルテイル様は言い訳のように言いますが、前世の記憶がないのならば問題ありませんね。
『でも、あえて前世の記憶を残して自分が女の子になって戸惑うのがいいんだよね。
そして、段々と女の子を自覚していって堕ちていくのがまたいいんだよね~』
いや、やはり問題がありました。
といいますか、女神様が『堕ちていく』と言うのはどうなんでしょう?
「女神様が堕ちていくというのは問題があると思いますが」
『ここで言う堕ちるは男の子がメスに堕ちていくっていう例えだから問題ないよ~』
メスに堕ちるが良くわかりまんが、それでも問題があると思います。
なので、この話はこれ以上するのやめておいた方が良さそうなのでやめておきます。
「つまり、アルテイル様は男性を女性にするのが趣味なんですね?」
『はっきり言えばそうだよ。でも、わたしだけじゃ決めれないし
上の神様がちゃんと許可を出してるから問題ないよ』
「そうでしたか」
流石にアルテイル様の一存だけでは決めれないのですね。
ちゃんと他の神様たちが決めているので、安心しました。
『でも、誤魔化す方法はいくらでもあるからね~♪』
「そうなんですか?」
『あ、しまった!』
アルテイル様は誤魔化してる事を思わず言ってしまったらしく慌てます。
『フローラ―、この事は内緒にしてね!』
アルテイル様はこうおっしゃりますが、わたしが黙っていても神様ならば気づくのではないのでしょうか?
「わたしが黙っていても、神様ならば気づかれるのではないのでしょうか?」
『そうだけど、そうだとしても、黙っておいてよね!』
「聞かれる事は無いと思いますので、他の方達には言いませんが聞かれたちゃんと話します」
『頼むから言わないで~』
「神様相手に嘘はつけません。それに、女神様が嘘や誤魔化しをするはどうかと思います」
『そ、それを言われたら何も言えない……』
声からも肩を落としてるのがわかりますが、女神様がわたくしに説教されるのもどうなんでしょ。
本来ならばアルテイル様が説教をしたり、導く役目だと思いますがこれでは逆ですね。
「なので、これからはちゃんとしてくださいね」
『わかった……これからはちゃんとした手続きで男性を女性にする……』
誤魔化すのはやめる様ですが、男性を女性にする事はやめないようですね。
ただ、こちらはあくまでも生まれ変らせるためなので、わたくしが口を出す事はできませんからね。
『わたしの趣味の話はこれでいいといて、3人目の仲間の事はいいの?』
「そうですね、イザベラの事は気になります」
『でしょ?レンゼ山の温泉街には居ると思うけど、温泉街からは出てないんだ。
温泉街に行った所は確認したから、まだ温泉街に居ると思うよ』
「と言う事は、お父様の魔術通信を見てないという事でしょか?」
『どうなんだろう。温泉街は通信が届きにくいけど、流石に見たんじゃないの?』
「それならば、なぜまだ温泉街にいるのでしょうか?」
『馬車を降りて空温泉街では普通に歩いて行ったから、単に温泉が気持ちいからじゃないのかな?』
「確かにそれはありそうですね……」
王都からレンゼ山の麓の温泉街までは馬車で3日ほどで行けるのですが、馬車で行けるのは
温泉街の麓までで、温泉街に行くには山道を登らないとならないそうです。
足が悪い方は籠や輿で山を登りまので、歩いて温泉街まで登れるとなると
病気やケガなどではありませんね。
そうなりますと、休暇で温泉街に行ったのでしょう。
『多分、温泉でのんびりしてるだけだから、大丈夫だよ~』
「そうですね。ただ、ちゃんとイザベラが存在している事を確認して
2日後までに戻らなかったらわたしたちが温泉街に向かいます」
『ちゃんと存在はしてる事はあたしが保証するけど、確認するのは自由だからね~』
「そうですね」
『多分、そろそろ戻る頃だとは思うけど、いい機会だからフローラも温泉に行きなよ~』
アルテイル様もわたしが温泉へ行く事を勧めますが、わたしも1度は温泉に浸かってみたいです。
なので、出来ればわたしが行くまで温泉街に居て欲しいと思ったのです。
『なんか眠くなってきたから、あたしはそろそろねるよ~』
「そうですね、わたしも寝ます。おやすみなさい」
アルテイル様とのお話を終えると、わたしはベッドに入り眠りにつきました。
翌日、お父様が教会へ使いを送ると、イザベラは確かに存在してましたが
休暇で温泉街へ行っているそうです。
そして、期限の日が来てもイザベラは王都に戻らず、アルテイル様に聞いても
温泉街を出ていないので、わたしたちは温泉街へ向かう事になりました。
お読みいただきありがとうございます。
アルテイルははっきり言えばTSさせるのが好きです。
ただ、生きているうちにTSさせれないので、転生時に性別を変えてはいます。
さらに言うと、TSさせるのは作者の趣味なのは内緒です。
次回から、3人目の仲間の話となります。
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