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追放3

対外的に私にある選択は、幻の森にいくことだけだがその選択肢は今のとこない。王国の人たちは、私が日々騎士団長と剣の稽古をつけていることを知らない、というかお城の隣にある「タイン森」で騎士団長の休憩時間や早朝のお城の人が寝てるいる時間に稽古をつけてもらっていたのだ。最初の方は、私も騎士団長の休憩時間にあわせお部屋を抜け出し騎士団長と待ち合わせをしているタイン森に行くという流れだったのだが、ある日、騎士団長が


『シャル様ももう12歳ですし、これからは早朝にこの森で稽古をつけましょう』


『わかったわ、でもなぜ早朝なのかしら?みんなにバレたくないのら今の時間でもやっていけるわ』


『シャル様、私はずっと言ってるじゃないですか、みんなにバレても問題ないと』


騎士団長が王女に稽古をつけているなどと知られてしまったら、騎士団長のメンツも悪くなるしもしかしたらクビということもこの王国はやりかねない。


『一応よ、それでなんで早朝に稽古をつけるのかしら』


『そうですね、ここでシャル様に問題です』

そんなうきうきした目で見られても私には解けない気がするわ


『もし夜中に誰かに襲われ、相手がどこにいるかわからない状況で戦うのは不利になるかもしれません。この状況の中で不利な要因を作っているのはなんだと思いますか?』


『そうね、夜だと相手の顔や動きや目で追いづらいことかしら』


『さすがシャル様、夜中の戦闘で不利になるのは暗闇に目が慣れていないことが大きいです。』

なので早朝の暗い時間に稽古をつけましょうということで12歳になってからは、早朝に稽古をつけてもらっていたが、前お昼あたりにタイン森に散歩に行ったら騎士団長が素振りや戦いを想定した練習をしており、そこからちょくちょくやることがないときはお昼あたりも稽古をつけてもらっていた。


そんなこともあり、剣は使える。馬車に揺られながら騎士団長のことを思い出していたらまだ一回も騎士団長に模擬試合で勝ったことがないのを思い出した。


『せめて勝ってからお別れしたかったな』

外の景色を見ながらぼそっと口から出ていた。


『お兄様決まりましたわ』


『なにがだい?』


『私の行き先ですわよ?』


『さっきまで幻の森しかないって嘆いていたのに決まったのかい?』

にやにやしながらこちらをみてきた。


『嘆いてませんわ、乙女ですわよ!嘆くわけなくってよ!』

腕の筋肉を見せつけるようにポーズを取った。このポーズいいわね。


『逆だと思うんだけどね...』


『お兄様何か言いました?』

ポーズをとっている間にお兄様が何かを言った気がした。


『なにも言ってないよ、それでどこに行くんだい?』


『隣国の冒険者になりますわ!』

一世一代の決断をした可能にまた先ほど見つけたお気に入りのポーズをお兄様がでっかいため息をついている前で披露した。





ありがとうございます。

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