追放 1
わくわくする小説をかきたい
『国王ベルジーク・フォル・ロベルの名においてシャルベル・ヴァル・ロベルを王家より追放する』
それは私が16歳の誕生日の日の出来事だった。この国王は国民からむしり取った税金で毎朝、昼、晩で脂のたっぷり乗った肉たらふく食い、金で隣国から希少な宝石を輸入し、自分に意見する臣下たちをその瞬間クビにし、つい先日この国で一番強い剣士である騎士団長を遠征に行くこと拒否しただけでクビにした到底一国の王とは思えない性格をしてる。私は生まれた時から今までこの国王から『余より顔がいいから気に食わない』という理由で嫌がらせを受けていた。だから今日王家から追放されて自由になれると思うと、口角が上がってしまう。それに気づいた国王(仮)は
『なぜ笑っておる....!!』と激怒した。
『16歳の誕生日こんなに素敵なプレゼントをもらえるなんて嬉しすぎて緩んでしまいした。申し訳ないですわ』
それが逆鱗にふれたのか
『早くこいつを追放しろ!国外追放だ!』
国王(仮)からしたら国外追放は死んだも同然の道だと思っているのかもしれない。しかし私には心強い味方もおり、何より私自身がこの世でも少ないA級冒険者なのでどうだって生き抜けるし国外の方が追跡される可能性も低くありがたい。そんなことを考えていると近くにいた警備隊に城の外に連れ去られそうになったとき
『父上、シャルベルのことは私におまかせを。絶対に生き抜くことができない辺境にシャルベルを置いて参ります』
声がした方に振り返ると私の兄でありこの国の第二王子のヘルがいた。
『いやしかし其方が行くと職務が...』
後半はごにょごにょしてて聞き取れなかったが大方第一王子が不在の今、第二王子が国を出ると自分が職務しなといけないことを訴えてるだろうけど、そんなことお構いなしにヘルは
『半端な者に任して逃げ出されても困るでしょう?私が行けばその心配もないので』
『そうか!ならば其方に一任するぞ!』
国王(仮)はこれで安心したかのように私にお前は終わったと言っているような目を向けてきた。今すぐ一発入れたいがそんなことしたらこのチャンスを無駄にしてしまうので心の中で十発ほど殴っておくことにした。
警備隊に誘導され(誘導とは言い難いが)城の前に準備されていた馬車に乗り込んだ。そこには兄ヘルが待ち構えていた。
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