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絶景を巡り旅する魔族  作者: 魔転
2章 学校生活編
19/21

17話 学校生活

俺は土の壁に向かって突進し、ジャンプして、切った。


自分でもこんなに高くジャンプできるなんて思ってもみなかった。


「あれ?」


しかし、壁は切れていなかった。

どうやら空振ってしまったようだ。


「あはは!!!技術はまだまだのようだな!!」


恥ずかしい…。

おれは頬を赤らめて、下を向いてしまった。

どうしてだよぉぉぉぉ!なんて思っていると、



次の瞬間



ザン!!!


という音がして、壁が``真っ二つ``に切れていた。


「「は?」」


思わず、腑抜けた声を出すと、先生とハモった。


そして、またまたザザザザザ!!という音を立てて、グラウンドに深い亀裂が入り、塀を壊し、近くの森まで余波?が届いていた。


「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?」


また先生とハモった。


いやいやいや!流石にこれは…。


ちなみにポモンは「やっぱり相性ばっちりだモ!!」えっへん!っといって、胸を張っていた。


「達也君…。評価はAどころかSだよ?でもね?壊れたものはどうするの?」


あ、おわった。


「何言ってるモ?そんなの魔法でちょちょいのちょいモ!」


「魔法…?そんな魔法あるわけないだろ…。馬鹿かポモン」


と言いつつステータスを開く。すると、そこには




そんな魔法はなかった。

はい終わったー-。


「何ステータス見てるモ?そんなの人間が持ってるわけないモ。まさか持ってると思ったも?ぷーくすくす。」



「よし、明日とあさってリンゴとメロンぬきな。」


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。馬鹿って言われてお返ししたかったんだモ!!土下座!土下座!!」


「お前足短いからできてねーよ。とにかく、この壊れたやつ直せんの?」


「それはもちろんモ!あと短足言うなモ」


ポモンは不機嫌そうに短い手から、魔法を構築し、発動する。すると、壊れた塀やグラウンドの破片が集り、くっついて、元の形に戻った。


「君たち何だ!?!?!?怖いんだが!?!?!?」


「先生。私にわかりません。」


「わからないか!!!なんかもう!いいや!!!」


先生も混乱してるなー。


「ところでセガールについてなんだが…」


急にまじめな話!!


「セガールが目覚めた」


「は?」


「もう一度言おう!喜ばしいことに、セガールが目覚めた。」


「ま、まじですか…?」


「ああ!!今からセガールのお見舞いに行こう。セガールはいま、保健室にいるはずだから。」


あまりに急なので、混乱しながらそのまま、俺らはセガールのもとに向かった。



「達也。ごめんね?急に倒れたりして」


セガールが俯いて謝る。本人も辛いのだろう。


「謝らなくていいよ。ところで、いったい何が原因で倒れたの?」


「あぁ、それはね…」



それからセガールは何があったかを、話してくれた。

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