17話 学校生活
俺は土の壁に向かって突進し、ジャンプして、切った。
自分でもこんなに高くジャンプできるなんて思ってもみなかった。
「あれ?」
しかし、壁は切れていなかった。
どうやら空振ってしまったようだ。
「あはは!!!技術はまだまだのようだな!!」
恥ずかしい…。
おれは頬を赤らめて、下を向いてしまった。
どうしてだよぉぉぉぉ!なんて思っていると、
次の瞬間
ザン!!!
という音がして、壁が``真っ二つ``に切れていた。
「「は?」」
思わず、腑抜けた声を出すと、先生とハモった。
そして、またまたザザザザザ!!という音を立てて、グラウンドに深い亀裂が入り、塀を壊し、近くの森まで余波?が届いていた。
「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?」
また先生とハモった。
いやいやいや!流石にこれは…。
ちなみにポモンは「やっぱり相性ばっちりだモ!!」えっへん!っといって、胸を張っていた。
「達也君…。評価はAどころかSだよ?でもね?壊れたものはどうするの?」
あ、おわった。
「何言ってるモ?そんなの魔法でちょちょいのちょいモ!」
「魔法…?そんな魔法あるわけないだろ…。馬鹿かポモン」
と言いつつステータスを開く。すると、そこには
そんな魔法はなかった。
はい終わったー-。
「何ステータス見てるモ?そんなの人間が持ってるわけないモ。まさか持ってると思ったも?ぷーくすくす。」
「よし、明日とあさってリンゴとメロンぬきな。」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。馬鹿って言われてお返ししたかったんだモ!!土下座!土下座!!」
「お前足短いからできてねーよ。とにかく、この壊れたやつ直せんの?」
「それはもちろんモ!あと短足言うなモ」
ポモンは不機嫌そうに短い手から、魔法を構築し、発動する。すると、壊れた塀やグラウンドの破片が集り、くっついて、元の形に戻った。
「君たち何だ!?!?!?怖いんだが!?!?!?」
「先生。私にわかりません。」
「わからないか!!!なんかもう!いいや!!!」
先生も混乱してるなー。
「ところでセガールについてなんだが…」
急にまじめな話!!
「セガールが目覚めた」
「は?」
「もう一度言おう!喜ばしいことに、セガールが目覚めた。」
「ま、まじですか…?」
「ああ!!今からセガールのお見舞いに行こう。セガールはいま、保健室にいるはずだから。」
あまりに急なので、混乱しながらそのまま、俺らはセガールのもとに向かった。
「達也。ごめんね?急に倒れたりして」
セガールが俯いて謝る。本人も辛いのだろう。
「謝らなくていいよ。ところで、いったい何が原因で倒れたの?」
「あぁ、それはね…」
それからセガールは何があったかを、話してくれた。




