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絶景を巡り旅する魔族  作者: 魔転
2章 学校生活編
18/21

16話 学校生活⑦

グラウンドに出ると先生が


「では、達也君は初めてだから、ステータスを見せてもらおうか!!!」


「はい」


どうしようどうしようどうしよう!!隠すか見せるか!?でも、ステータスを改ざんなんてでできないし…。

さすがに魔族ってばれるのはまずいよなぁ~。


「ご主人様。あの、お困りでしたら古代遺物を使ってみては?確かステータスの改ざんができる遺物があったはずですモ」


と、ポモンが小声で話しかけてきた。


「まじ?持ってるの?」


「持ってるモ」


「くれ」


「お代はリンゴ五個もらうモ」


「おけ」


「はい」


ポモンは”しっぽの先端から”何か小さくて丸く、青く輝く石を取り出した。


「四次元ポケット?」


「シッポモ。そんなことより、はい!これ使うモ。使い方はステータス表にそれをかざしてステータスをいじるモ。」


「なるほど。ありがとう。じゃ、やってみる」


HPは、平均にして

MPもへいきんいして、

種族も変えて…


これでよし!


「これが俺…私のステータスです」


先生にステータスを見せる


「ふむ!平均的だな!…ん?さすがに平均的すぎないか?もう少し偏っててもおかしくないが…?」


やべぇ、ばれそう


「えぇあぁいや、しょ、しょんなことないでしゅよ…」


とりあえずごまかした


「そうか?まあ、平均的なことはいいことだからな!!!!」


あぶねぇあぶねえ。


「ところで、達也君の得意としている武器や魔法はあるかい!!!?学年別戦闘大会でそういった情報も”王”に伝えないといけないのでな!!!!!!!」


「ん?その大会って学校が行うんじゃなくて、国で行うんですか!?」


「そうだ!!!」


まじかよ。でも、王の前でリューネバをぼこぼこにできるならいいか。


「私が得意としている武器は剣―」


「大鎌モ」


「は?いやいやないない。俺は剣が得意で…」


「契約した結果、ご主人の適正にあった武器は大鎌だったモ。ちなみに、大鎌と鎌以外の武器は使えないモ」


「てことは俺、もう一生剣振れないの…?」


「そゆことモ」


「達也君の得意な武器は大鎌なんだね!!!!!じゃあ、一回この土の壁を切ってみてくれ。傷をつけるだけでもいいぞ!!!」


そういって先生は分厚い土の壁を魔法で出した


「えぇあぁはい、ん?」


切る?無理無理無理無理

俺がぽもんの方を見ると、

「じゃあ大鎌になるモ~」


とかってにポモンは俺の両手の上で形を大鎌に変えた。

黒くて刃の部分が赤い厨二心がくすぐられる大鎌だ。


「重」


どん!あやべ。あまりの重さで手放しちゃった。


「いったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!モ」


「ごめん。重すぎて無理」


「もう!軽くなればいいモね」


と言ってポモンが緑色に光りだしてそして光が消えた。


「持ってみるモ」


「そんな軽くなってるわけないだろ…は?軽」


まじ軽くなった。それ全人類が欲しいランキング上位に入るぞ。


「振ってみるモ」


「あのー、大変申し上げにくいのですが、振り方、構え方、その他もろもろ、全くわかりません」


「大丈夫モ。いま脳にご主人が欲しい情報送るからモ」


「うわ!!ほんとに来た。なんか変な感じ。え~と何々…?『知るかボケ。自分で考えるモ』…?」


「おう!ぶっ殺されたい?じゃあ適当にやってみるか」


俺は鎌を両手で構えて切りかかった。

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