13話 学校生活④
「まず、どうやってぼこぼこにする?」「そうだなぁ…、そうだ!あと半年後に学年別戦闘大会があるぞ!!!!!!!!!!」「ああ!そういえばありますね!」「そうなんですか?」「あぁ!!!この学校の大イベント!!!得意な戦い方で相手と戦うトーナメント式の大会だ!!」「得意な戦い方って、剣でも素手でもいいんですか?」「そうだ!!」「でもここって魔法学校ですよね?」「そうだが、この学校では魔法を中心に、色々な戦い方、知識を学べるぞ!!」「へぇー。そうねんですね。あ、でもリューネバ君負けたら戦えないんじゃないですか?」「そこは大丈夫だ!!いくら性格が悪いからと言って、その実力は本物だ。まけることはそうそうなかろう!!!」「じゃあ、これから放課後、毎日特訓だね、達也」「そうだね。まぁ、けがが治ってからだけど」
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「ひまだなぁ」魔法学校中等部のエリート、リューネバは呟いた。半年後には学年別戦闘大会が控えているが、リューネバは、小等部の時から負けなしなのだ。だから、自信があり、修練はあまりしない。そして、頭もよく、授業など、めんどくさくて愚民が集うところとしか思っていない。そんな中、達也が転校してきた。その時、リューネバはセガールで遊ぶことに飽きていた。そしてリューネバは思う。(いいおもちゃができそうだ)
しかし、そううまくいかず、かっとなって達也の頭に喝をいれた。
そのあと、セガールと先生が病室に入るのを見た。
試しに耳を傾けると、リューネバを学年別戦闘大会でぼこぼこにするという計画を始めるということをきいた。これは返り討ちにするしかないと思い、修練を始めようとしていた。そんな時、実の父。リューネル王から呼び出された。
「どうされましたか、父上」「ふむ、貴様、最近修練を怠っているそうではないか。」「…。」図星☆
「もし負けたら、王家の名が廃る。もし負けたら、次の王はリューネガにする」「!!!!!なぜですか!?あんな馬鹿な弟は、王になる資格はないです!」「…。はぁ~、バカはどっちだ!王家という前に、家族を馬鹿にするとは言語道断!!次の王はリューネガにする!!!」
そのままリューネバは部屋から追い出され、崩れ落ちた。
「次の王は…、リューネガ…。うそだ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ」リューネバの夢は、この国の王になり、この国を支配することだった。しかし、リューネバは王になる権利を剝奪されてしまった。つまり、夢がかなう確率は0ということだ。そんな時、リューネバの頭に一つの案が浮かんだ。
「父を殺せばいいじゃないか!」そう、父を殺せば、王位は長男に受け渡される。条件は、王が、死ぬ前に誰を次の王にするか国民に公表しないことだ。そして、まだ王は弟が王になることを公表していない。リューネバは笑みを浮かべた。
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放課後
病室に先生が来た。
「達也、大事な話がある。」「なんですか?」「セガールが、原因は不明だが、意識を失った」
「………は?」




