11話 学校生活②
「…。はぁ。わかったわ。私のノート借してあげる。杖は、先生から借りられるから。」セガールは呆れたように言った。
「ありがとう!」「うん」
HR
「ではみんな!!!今日は大事なお知らせが一つある!!!編入生の鬼瓦達也君だ!!!みんな仲良くするように!!!では、出席を取る」と、先生は俺が座る席を指さした後、出席を取り始めた。しかし、いつぶりの学校だろうか。俺が引きこもりになったのが中学2年生の時で…。1,2年ぶりか!やっぱり、みんな知らない人だし、緊張するな。
1時限目
俺たちはばかでかい校庭に出て、先生は指示を出した。
「よし!!!今から土魔法の訓練を行う!!!それぞれペアを組んで、片方が土魔法で攻撃し、もう片魔法は土魔法を使って防ぐ。これを30回ずつやってもらう!!!それでは始め!!!!!」さてさて、誰とペアを組むか。やっぱりセガール?でも、セガールにも仲良い友達だっているだろうし。うーん…
そんな時、奥から声がした。
「おい、セガール。どうせお前誰にもペア組んでもらえないボッチなんだからここで座ってろよ」「そうだぞ」いかにもいじめっぽい台詞が聞こえる。しかもいじめられているのは…、セガール!?
俺はダッシュでその場所に向かった。すると、そこには、金髪の男子を中心に、セガールを取り囲んでいた。
「ちょっと、何やってんですか!」俺はそいつらに言った。すると、
「これはこれは、編入生ではありませんか!別に私たちはなにもやっていませんよ。ねぇ?」「はい」と憎たらしい言い方でそういってきた。
「さっき聞こえましたよ。あなたたちがセガールを馬鹿にしてたことを。」「で?」なぜか、急に空気が変わった。
「俺はこのクリスタール王国の王子だぞ?だから、この権力でなんだってできるんだよ。なのになんだ。貴様はこの俺にため口だと?ふざけるなよ。一回目だけは許してやる。感謝しろ。」そのまま男子たちは去っていった。
「セガール、大丈夫?」「うん」「あの人たち、いつもあんな感じなの?」「…、うん」「………。じ、じゃあ、私(男だとばれないように一人称を変えてる)とペア組まない?」「いいの?」「???いいよ?」
「よし!!!!ペアは組み終わったな!!!!では開始する!!!あと、杖を忘れた者は来るがよい!杖を借してやろう!!!」「あ、じゃあ俺…じゃなかった、私杖取ってくるね。」「うん」
「とってきたよ!」「OK。じゃあ始めるよ。最初はあなたが攻撃してきて。私が防ぐから」「わかった。いっくぞーー!!とりゃーー!!…、あれ?」俺の杖からは土魔法は出なかった。
「ちょっと!詠唱を唱えないと魔法なんて出るわけないじゃない」「詠唱?」「あなた、詠唱も知らないの!?」その時だった
「危ない!!」セガールが叫んだ。後ろから大きな魔力が近づいてきている。この速さは魔法だろう。でも、こんな雑魚い魔法効くわけないじゃん。まぁ、魔法で防げない人は死ぬかもしれないけど
俺はそれを防御魔法ではじいた。土埃が立つ。
「!?なぜだ!?詠唱もしていなかったはずだぞ!!」出てきたのは、この国の王子だった。「詠唱?そんなもの知らないよ。自分の命が危なくなったら防ぐのは当然ですよ?」「うぐ!」王子は自分の服を握りしめる。
「あと、これって殺人未遂ですよね?捕まるんじゃないですか?」「ッフ、俺は王子だぞ?権力でなんだって出来る」「達也、これ以上はやめといたほうがいい。王子の言う通り、王子は権力でなんだって出来る。喧嘩を売るのはやめといたほうがいい。」セガールが真剣な顔で止めに入る。
「愚民どもが、いきがるなよ。」と、くっっっっっそうざい顔でそう言って去っていった。
学校が始まって1日目、俺はどうやらやばいやつに目をつけられてしまったようだ。




