10話 学校生活①
「ここが学校だ!!!!」「「すげーーー」モ」学校に着いたのだが…、でかすぎだろ。城かな?それよりも大きいのかな?
「なにぽかんとしている!!!!案内するからついてきなさい!!!!!!!」「は、はい」いや、これ見たら同じ反応するでしょ。
俺たちは、玄関、食堂、教室、職員室、修練場…など、色々案内してもらった。
「だめだぁ~。ひろすぎてあたまがおかしくなりそうだ~。」「もうなってますモ~」「はっはっは!!!!そうかそんなにか!!!でもまぁ、すぐに慣れるさ!!!!はっはっは!!!!」「そうですかぁ~。そうですよねぇ~。」「お、おい!本当に大丈夫か!?無理なら今すぐ保健室に…」「だ、だいじょうぶです~。」「そうか!でも今日は案内で終了だ!今から君の部屋を案内するね。いきなりだから、部屋がなくて2人部屋だがいいか?」「いいですけど…、相手はいいんですか?」「大丈夫!!!!許可は取ってある!!!!!」え?あなたと会ったの今日ですよね、しかも、3時間前。なぜ?
コンコン。
先生は部屋をノックした。すると、ガチャリとドアが開いた。
「はい。」すると、目を閉じた一人の女子が出てきた。寝起きか?でも、そうは見えないなぁ。目とかこすってないし、制服だし。空色の髪。髪は肩までで切り揃えられている。瞼を縁取る睫毛も空色で、俺はひそかに感動する。瞳はまだ開かれない。
…てか女子と相部屋ーーーっ。…って、そうだった、今の俺は女の姿だった。先生が女子部屋に案内するのは至極当然と言える…言えるがっ。ありなのか…いや、この姿で男子と同室もやばいか…。俺はこのまま相部屋になるべきか、やはり別の部屋を希望するか秒悩む。表面では和やかに会話が進む。
名前:キャラルン・セガール 年齢:15 性別:女 学年:中等部3年 種族:人族 生年月日:?
「あ、君が編入生の…」「はい、鬼瓦 達也です。」「わ、私はキャラルン・セガール。あと、敬語はやめて?同級生だし。」「わかった。よろしくね。セガール。」「あぁ、よろしく。」「うむ!!!!!!みなと仲良くすることはよいことだ!!!!では、これで私は失礼するよ!!はっはっは!!!」
部屋に入ると窓が1つあって、白い壁で勉強机が1つ、二段ベッドが一つのちょっと狭い部屋だった。学校全体は大きかったけど、ひと部屋は小さかった。俺は女子と相部屋という問題をいったん放り投げて(落ち着いたら部屋を変えてもらえばなんとかなるだろうし…と覚悟を決め)セガールと向き合う。
「あの…」「なに?」俺はなぜセガールが目をつぶってるのか聞いてみた。
「あぁ、私はね、生まれた時から目が見えなかったのよ。」「あ、ごめん。失礼なこと聞いちゃったね。」「いいよ。私は目が見えない代わりに耳がすごくいいの。ほかにも、魔力探知も人一倍正確で、目が見えなくても、形や色がなんとなくわかるのよ。」「へぇー、すごいな!」「ありがと。」
翌日
「…ゃ!…つや!達也!起きて!授業遅れるよ!」「え?もうそんな時間?」「はぁ、なんなんだ君は。」「ごめんごめん。んで、今日の一時限目ってなんだっけ?」「………。土魔法の基礎的な訓練と、専門な知識を学ぶんだよ。だから今日はノートと杖を持ってけばいい。」「……………………。」「もしかして、ないの?」「……………ない。」
セガールさんも好きです。ていうか、多分この学校編では、個人的に好きなキャラばかり出てきます。('ω')




