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絶景を巡り旅する魔族  作者: 魔転
短ぇ1章 師匠との日々
10/21

8話 会話

「食べ物って言っても、オレッチは何にも持ってないですモ」「え~…。じゃあどうすんの?」「さっきの森に戻って、木の実や果物を採って食べるしかないですモ」「まじか~」「マジですモ」

こうして俺らは森に戻った。


「果物なんてあるか?」「オレッチを誰だと思っているモ?この森に4000年以上前から住んでいたんですモ?」いや、色々と突っ込みたいんだが…

「まずお前何歳?」「え?えーと…、多分今年で7050歳だったと思いますモ。」「…………。じ、じゃあ、4000年もこの森に住んでたんだったら、この森から出ることをためらえよ。」「とりあえず、食べれる果物は…」なんか反応しろよ…。


数分後

「よっこらしょモ。」「お、おーーーーーーーーーーーーー!すげーーーーーーーーーーーー!!………。って何だこの量。」ポモンが持ってきた果物の量は、なんというか、もう、えげつない量だった。逆に怖い。

「ふ、もっと褒めるモ。あ、ちなみにリンゴとメロンはオレッチの物モ。」「いいよ、って!この果物のほとんどがリンゴとメロンじゃないかーーーー!あと全くほめてねぇよ!」「で、でもほら、ブドウにイチゴにスイカにレモンに…いっぱいあるじゃないですモ!」「いやそうだけど!そうだけれども!俺だってメロン食べてぇーよー。」


なんて鼻くそ丸めたくらいくだらない会話をした後に、果物を腹いっぱい食べた。まぁ、もちろん残ったけど。

「どうする?この果物。」「達也さんのポーチに入れればいいじゃないですモ。」「ぽーち?」あぁ、そういえば、野菜屋のおばちゃんからもらったんだった。   

気味悪いポーチとして

「こんなちっこいポーチに入るかよ。」「いやいやいや!そのポーチは、【四次元ポーチ】ですモ。」ポケットがよかったな~。

「四次元ポーチってことは、なんでも入るってこと?」「そうですモ。」「これもらった物なんだけどなんだけど…。」「まぁ、便利って思う人もいれば、気味悪いと思う人も世の中にいるモ」「そっか。でも、食べ物って腐ったりしないの?」「それは大丈夫モ。ポーチの中は時間が止まっているから、絶対に腐ったりしないモ」「へー。なんかもう驚かなくなってきた…。」「ところで、これからどうするモ?」「そうだな…。あ!そうだ!せっかく緑があるんだし、絶景巡りの旅でもしようかな!って、妹も探さないとだった!どうしよう…、やることが多いな」「その前に、達也さんのこと教えてくれませんモ?せっかく緑があるんだから、とか言ってましたけど、達也さんの故郷は緑がなかったんですモ?そして、妹さんがいるんですモ?」「あぁ、言ってなかったね、俺のこと」


それから俺は話した。     俺のことを。


「」が多かったので、会話というタイトルにしました。

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