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中古一国記  作者: 安川某
20/96

第20話 開戦

 フィアット及びロッドミンスターとの交渉が成った。ナプスブルクを中心としたこの三国は事実上の同盟軍として、セラスレナに制圧されたアミアン王国の解放を大義に掲げ兵を挙げた。


 各国の陣容は以下の通り。


ナプスブルク王国軍 兵力4,000

 指揮官 

    摂政 ロイ・ロジャー・ブラッドフォード

    将軍 ランドルフ・フォン・ブルフミュラー

    将軍 ジュリアン・ダルシアク

    参謀 グレーナー・グラウン

    傭兵隊長 グレボルト・カーマン


フィアット王国軍 兵力7,000

 指揮官

    大公 ディアノ・バルディーニ

    参謀長 マリノ・ジレッティ

    将軍 ベルテ・ニーロ

    将軍 レツィア・デ・ルカ

    将軍 エリオ・ジラルディーノ


ロッドミンスター王国軍 兵力1,000

 指揮官

    将軍 ホランド・ガスケイン


 アミアン南西部からはフィアット軍、南東部からはロッドミンスターを加えたナプスブルク軍が同時に進軍する。同盟軍の総勢は一万二千。


 両軍は道中のルアン峠で合流し、アミアン王都のアミュール城へ進撃する手筈になっている。しかし目的は敵野戦軍の殲滅であるため、アミュール城到達前に敵を誘い出さなければならない。


 ナプスブルク王国軍はこの初夏の日、摂政ロイ・ロジャー・ブラッドフォードの体制となってから初めて自国の戦をしようとしている。


 この戦いに勝つことができればナプスブルクは小国の域を脱することができる。何故国威を高め領土を拡張しなければならないのかを理解できている人間はナプスブルクには少ない。


 ただ現ナプスブルク王親政の時代と異なっているのは、この混乱と不安定を好機と見ている人物が少なからずいることだった。


 だがこの戦いがもたらす結果を予測できている者は、摂政ロイを含めて今の時点では誰ひとりとして存在していなかった。


 ナプスブルク軍は王都の門を出立し、北を目指した。

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