表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
犬上家の冒険  作者: 昭和道らむね丸
8/26

富国強兵の目覚め

詰め所

コンコン

「どうぞ」


「おっ二人ともいたってヨーゼフさんも皆で何を?」


「麻雀だよ!試作品完成したから試験して良ければ増産して商会でひろめるのだよ」


「アレクのとこは後宮経緯でトランプ、僕のとこは陛下経由で兵士や貴族、林んとこは商会で幅広い層か、いいですね」


「何しに来た?お前もやるか?」


「チョコレートプリンと板チョコレートをおすそ分けにね、最近手に入れたのよ」


「へえ、チョコレートかありがたい」


「お金は払わんからなあ」


「朴さん(笑)お金はいいですよ」


「そうそう朴さんのヨモギにんにくってどういうやつですか?」


「ん〜」


「朴、出してやれ」


「出す?」


「わかったよ!外行くぞ!」


草むらの方へ


地面に手を触れて

「ヨモギにんにく!!」


手からヨモギとにんにくがくっついたものが出た


「おー!!」


「草を消費するらしいがにんにくが取れる」


「チートスキルやん餓死しないだろ、にんにくを油で上げたり蒸したり色々食べられるし商会にも売れるんじゃないか?あ〜野菜だから足がそんなにないのか、島津から島らっきょうの種仕入れて将来キムチとかもありだよ最近大根の種入ったし」


「何だと!!鬼島津の末裔め…いつまで我らを苦しめる…島らっきょうの種と大根の種今貰っても…キムチが遠い…」


「朴なら立派なキムチ戦士になれるさ」


「お前ってやつは…」


「にんにく1銀貨分もらえるか?僕アイテムボックス持ちなんだよ」


「島津だけだろ?お前もか?」


「これ」

「ただの財布じゃないか?」


チョコレートの出し入れ


「お〜!!それ欲しい!!」


「あげられないよ!とある方から貰ったんだ」


「あ〜髪の毛ふさふさにするやつあったからな…まあいいや1銀貨分な!」


朴が張り切りどっさりと10キロ程


「お前チートだな」


「草さえあればだからな」


「まじ草生えるわ(笑)」


すー


「おー消えた!!」


「アイテムボックス手に入ったら種も買えるようになるから辛抱な」


雑談しながら別れた


※※※※


「朴からヨモギにんにく仕入れてきた」


「へえ!!種じゃなくて?」


ぺらぺら


「あいつ草さえあれば作り放題かよ、世のにんにく農家が暴動起こすぞ!!まだにんにく見たことないけどな」


「今日なもち米じゃないがササニシキとヨモギと飴ちゃんでヨモギ餅作ってみようと思う」


「臼は?道具は?」


「風魔法!!」


「いつものか!風でカピカピにならんか?」


「密閉した壺の中で終わる!!」


「何でもありだな」


「ササニシキ出して!」


「お金!!」


「はい(笑)」


すー


「1銀貨分いけるの?」


「袋貰って来た、アイテムボックスに入らないのは袋に」


「50キロはあるからな(笑)」


「鍛えてますから!」


ザー


「多くない?まだ止まらんの?不安になるわあ」


ザー


「壊れたんちゃう?」


「停まった」


「80キロはありそうだ…」


「10キロはアイテムボックスに入るが…70を中学生には辛すぎ!!」


「島津どののアイテムボックスも貸して!!」


「俺の10キロ入らないぞ(笑)」


「空きないのか…」


「手伝って!!!」


「はいはい人使いの荒い上司だこと」

※※※


「セリアさん!」

「は〜いってこんなに袋が!!」


「名前決めてないが例のやつの実験です」


「持ってきますね」


わりかし小型のそれがあった高さ60センチ程


「いくらでした?」


「大銀貨4枚と銀貨6枚、銅貨3枚だったわ」


「銅貨!!!そういえば見たことないや…基本ここでは大銀貨オンリーだったからね(笑)みんな銅貨や銀貨はくれない」


「王宮あるあるだね」


「大銀貨5枚どうぞお釣りはいいです、さて実験しましょう!壺を2つお願いしますね」


 「ここから入れてハンドルをぐるぐる回したら下の引き出しから米が出る、一度では玄米の割合が高いが二度やれば白米になるはずだ、糠も籾殻も風で分離される!さあどうかな?」


ぐるぐる


「どうですか?」


「一回目成功、二回で白米になるか検証」


ぐるぐる


「おー!!」「白いですね!」


「耐久も大丈夫そうです、増産しましょう!!金貨1枚をどうぞ!!20台お願いします!!」


「任されました!!」


「あとヨモギ餅もどきを作りましょう!!」


スキップ


「モチモチ感が足りないのは仕方ないが米に砂糖(飴ちゃん)練り込んでるから米が柔らかいしいいねえ、あんこがないのは痛いけど…」


「あんこ?」


ぺらぺら


「小豆がないんだよね…」


「ササニシキとお米ちゃん(脱穀機命名)売込みに行こうかな」


「お米ちゃんが売れれば売れる程セリアさんも裕福に(笑)」


「やりましょう!!!」


「僕らは当面は精米したお米あるからササニシキとお米ちゃん売込みに行くね」


「気をつけて!!」


「自転車の後ろに紐で縛って!」


さささっ


「でわ!」


※※※※※


「あら?犬上様!それは新作ですな、どうぞどうぞ」


「ロアナさんいる?」

「マリーさんと中でゆったりしてます」


「こんにちは!!」


「あらっ!」


「その箱はなあに?」


「お米ちゃんといいます、まずは実演を」


スキップ


「これでおにぎりや炊き込みご飯ができるのね」


「他にもチーズリゾットやお粥や煎餅も!!お酒も作り方はここに!!」


「酒!!マリー!!パピルス紙持って来て!」


「うわっ腱鞘炎に…」


「酒よ酒!!ササニシキの栽培は王命で全国の貴族にさせる!!」


サラサラサラサラ


1時間後


「終わった…」


「お疲れ様!!」

 

「あとは印刷に回せば終わりね、米の植え方やいもち病という病気など多岐にわたるわね」


「糠漬けもいいですし、発酵というので化粧水を作れるのもいいわね、これは革命よ!湿地何て今までは麦つくりずらいだけの邪魔だったがこれで食生活も変わるわ」


「そういえばヨモギ餅をどうぞ、喉に詰まらせないで」


ムシャムシャ


「優しい甘さだわ、このヨモギというの?香りがいいわね」


「朴というやつのユニークスキルか、しかも草さえあれば取れるのか1銀貨で10キロか、ボッタクリだな(笑)雑草取りに駆り出させて絞りとろう1銀貨50キロぐらいだろうに」


「えっ!」


「雑草取りとヨモギにんにくさらにお金で誰も損はしない、湿地に派遣して雑草取りさせる!」


「勇者は?」


「勇者じゃないのだろ?飼い殺しよ!!アハハっ酒の為よ!」


「ある程度ササニシキが広まったら開放するさ!監禁はしないよ」


「米ちゃんが仕入れ先はセリアか、こっちで作ってるのね、いい事だわ」

「千歯こきと農具の図案も先程の紙に書いてあります。あとは栽培するだけです、とりあえずササニシキ10キロ、売込みお願いします!!」


「ササニシキはどれぐらい買えるの?」


「上限があるかもしれません不明です」


「マリーあとで自転車で買えるだけ買ってきて金貨5枚分よ」


「いや〜大銀貨1枚で70キロも出たんですよ金貨5は駄目です(笑)

銀貨で様子見ながらですよ袋もいりますし


「以外に安いわね、10枚で700キロ1枚で7000…駄目だわね(笑)」


「とりあえず20枚かな」


「一つの穂に40粒はなるので麦よりすごいことになります」


「はあ!!」


「飢えがなくなるじゃないの!」

「沼地整理して田んぼ作りよ」


「頼りすぎると不作の時悲しくなります」


「魔法で不作にも病気にもさせないわ」


「魔法!!」


「私は王宮に行ってきますね、マリーは犬上ちゃんとササニシキの買付をトム王宮に行くわよ」


※※※※


「おい!筋肉ダルマ!!」


「ロ ロアナ様!!」「母上!今は軍議中ですぞ」


「若造ども少し時を貸しな!!」


「これがおにぎりというやつだ食べてみろ!」


塩おにぎり チャーハンおにぎり 焼きおにぎり


「腹持ちがいいですし美味しいですね」


ぺらぺら


「ほう?これがササニシキ」


ぺらぺら


「何と!!不毛な沼地がか!」


ぺらぺら


「一粒から40も取れるとな!」


ぺらぺら


「酒造りにも!!」


ぺらぺら


「しかも朴というやつは雑草取りでそのようなユニークスキルだったとは…飢え知らずではないか!沼地開発に借り出して馬車馬のように使えか」


ぺらぺら

「王命で各貴族の領地に植えさせろとな!!」


ぺらぺら


「化粧水にも糠漬けとやらにも使えるのか、皆のものどう思う?儂は賛成だが」


「私もおにぎり食べて美味しさもわかりましたし朴を派遣してくれるなら大賛成です」


「大銀貨で50キロもヨモギにんにくとやらができるそうだ、雑草が消えてササニシキが広まるなら儂はいいと思う」


「意義なし!!」

「母上…本音は?」


「化粧水と酒造りの利権に絡みたい!!1割は売約済みだからいつものように1割を!!」


「わかりました!!母上、犬上に中級魔道士ではないが特別に中級魔道具のアイテムボックスと中級魔道具を授けるので渡して来て欲しい」


「いいねえあんたがケチケチしてないとこをたまに見たよ何かいい事でもあったのかい?」


「ララティーナの俺だ!夜も寝かしてくれないから大変だが幸せそうだからな」


「なるほど!近いうちに王子か王女がうまれるのね(笑)」


「ハハハッ」乾いた笑い


「邪魔したね若造ども!!ササニシキ頼んだからね!!」


ロアナ退室


「陛下!!我が領地で最初に植えたいです!朴を派遣して下さい!!」

「抜け駆けはよせ!わしからじゃ年功序列であろう」

「私も!!」


「あとでクジで順番を決めるまずは軍議ぞ!!魔王軍の動きが停まったのは誠か?」

「ハッ隣接地で小規模な紛争はありますがぱったりとやみました」

「原因はわからぬか?」

「何分魔領内の情報ですからね…」

「では我らはこの間に内政で国を立て直し牙を研ごうとするか、僥倖よの!ササニシキ!!まるで神の恩恵のようだ、最初は商人風情だと島津を見ていたが割と使えるやもしれん」

「しかし既にララティーナ様とロアナ様が囲っておりますから…」

「まあいい敵に渡らなければな…給与を少し増やしてやるかな(笑)」


※※※※※

翌日


「朴だけ当面訓練なしだって貴族の領地で田んぼ開発らしいぞ」

「勇者候補生から百姓?」

「ヨモギにんにくのせいだね、雑草取りにいいんだよ」

「あ〜あれかにんにく醤油につけた唐揚げは美味かったなあ」


「まだあるよ!!」

「島津!唐揚げ好きかよ、どうりで消費が早いと思った」


コンコン

「どうぞ!!」


「あれ!ロアナ様が直接?」

「何でしょう!」


「筋肉ダルマから中級魔道具とアイテムボックス中級を犬上ちゃんにあげてと言われてね」


「中級アイテムボックス!!どれぐらいのが入るのですか?」


「3メートル☓5メートル☓7メートルよ」


「えっ!アイテムボックス小だと20センチ☓20センチ☓200なのに」


「買えば金貨100枚ぐらいかな、中級魔道具も30はするね」


「何と!!」


「島津くんにもあるわよアイテムボックス小だけど!」


「ありだかやありだかや」


「あと島津くんは来月から給与3倍になるそうよ!!ゆくゆくはお手伝いさんも付けるとの事、基本があれば人材の容姿書いてそこから選ぶは!!犬上ちゃんの下なのは変わらないけど、私と王妃が後ろ盾よ!やり過ぎなければ目をつぶるわ!チョコレート分はね(笑)」


「ロアナ様!!犬上殿!!ふつつか者ではありますが宜しくお願いします!」


「犬上ちゃんは来月から給与倍ね!さて魔道具とアイテムボックスの契約をするわよ!」


「契約?」

「盗品などを弾く為よ、チクッとするけど羊皮紙に色々するのよ魔道契約だからね」

「なるほど!!」


スキップ


「うわっ、これ種類毎に整理されて使いやすい!99もここに入れようかな」


「99?」


「あ〜ボウガンの進化系みたいなやつです」


「見たいわ!!」


「島津殿、銀貨10枚で弾丸と出して」


すー


「な!何ですかこれ!!」


「99式小銃」


「小?大きいですわよ」


「だよね(笑)僕らも騙されたんです。護衛用に手のひらサイズのを想像してたらこれですよ」


「使って見てくださる?」


「確か有効射程は1500メートルで飛ぶだけなら3キロまで狙撃はできるはずだから、鳥か何か撃ち落としましょうか?」


「( ゜д゜)ハッ!?3キロ!!3キロってあの3キロよね!!見たいわ1000メートル先に鎧置かせるから待ってて!!マリー!自転車で鎧を!だいたい1キロのとこに置いてきて!!」




スコープ装着してバンッ


「くうぅ反動がくる」


「おー!!」


「トムさんもロアナさんも撃ちますか?」


「はい」


バンッ!!バンッ!!バンッ!!


「凄い!!全弾多分当たりました!!」


「では私も」


「おー道具まで見えますね!」


バンッ


「うわっ反動が!!!」


カチッカチッ


「あれ?」


「弾切れです、ここを引いて補充するのです。」


「硬い!!トムやって!!」

カチャカチャ

「なるほど!!」


「風魔法補助したら4キロも夢ではないわね(笑)」


「4キロ先から撃たれるって(笑)魔力無しだと無抵抗に墓場よ」


「島津ちゃんとりあえず金貨4枚分の99頂戴、利益はあとでつけておくわね」


すー


「あれ?29丁しか買えませんでした、クールタイムがあるようです、来月多分30買えます。」


ドボっドボっドボっドボっドボっ


すーすーすー

「わかったわ分けて届けて!!」

「弾ないと使えません弾は0.3銀です、10銀分買いますか?」

「お願い!」

ドバドバドバドバ

すー


「凄いわっ他にも何かないの?」


「他は金属がいるのです…」


「自転車のときと同じね」


ドカッ100キロ程


「これを使って!!」


すー


「くろがねとくろがね4起と陸王というのがあります!!」


「どれも強そうね、いくらかしら…自転車が2.5だったわよね、とりあえず銀貨50枚」


すー


「全部は無理そうですどれにしますか?」


「くろがねをお願い!!2台買えたら買って!!研究させる」


ドカッ


「( ゜д゜)ハッ!でかい(笑)」


ドカッ


「おー!2台買えた!25でピッタリですね」


「これ動かせるの?」


鍵がついてる!!だがガソリンメーター切れてる


「ガソリンって?」


ぺらぺらぺらぺら


「石油とやらを探せばいいのね(笑)楽勝よ王命で探す」


「石油見つかれば蒸留塔があるのでジェット燃料や重油や軽油やLPガスやら色々使えます!!」


「なくても石炭というのから液体化させ人造石油は一応できます、黒い燃える石が石炭、臭い水が石油です基本的に黑、茶色の軽油もたまにあります」


「王国にあればいいがなければ周辺国…侵略戦争かしら(笑)」


「辞めて下さい(笑)恨まれます」


「小国なら併合する!!魔道士が杖の時代は終わったわ、これから魔道ガンナーの時代よ、分解して構造は調べるけど爆破に耐える錬金や飛距離の事あるし下手に暴発したら危険だからミスリルメッキでコーティングしてみたいわね」


「確か僕の国では先端のこの下に短剣を指していました」


「という事は槍にもなるわね、そこを魔道具仕様にするのもありね、魔石で…よしこの99ちゃんは魔道議会が頂くわ(笑)槍?弓?これだけで十分よ!!剣聖だって4キロ先は無理よ殺気が届かないもん」



「ロアナ様!!皆さん私の事忘れてます!!」


「あー…」


「皆さん見て下さいこの鎧!1キロ先で貫通ですよ貫通!!」


「へえトムさん凄い全弾命中で心臓や急所捉えてる、殺し屋ですな」


「撃つと気持ちがいいのです」


「犬上ちゃんこの弾丸って作れる?」


「ミニエー弾なら案外いけますがそれは工程が長いのですぐは…硝石がまず入ります?」


「それは何?」


「アンモニウムという臭いのから作ります、う○こや死体に小便をかけかき回すと5年程で大量の硝石がで来ますが、古土法といってまあトイレの土を集めてから作る方法でも少量ですができます。ただこの世界スライムがいるから難しいかもです」


「なるほど…死体でいったらゴブリンとか使えるかしら?」


「見たことないですが行けそうです!爆薬関連は林さんが得意そうですよ!」


「来週からダンジョンよね?今までは討伐証明でみみだけだったけど火薬の為に寧ろ体もいるわね」


「この世界、酒があるので微生物とかいると思います、疫病対策で離れた僻地に肥料研究地として実験したほうがいいです」


「悩めるところね、騎士団にだけ依頼させるわ、冒険者は数少ないアイテムボックスの枠をゴブリンで埋めたくないはずだから」


「弾もある程度自作したいわまた99ちゃんのように来月にお預けって事もあるから火薬とやらができたら色々試したい」


「島津殿、今回取引増えたけど何か商品増えてる?」


「これといって…あーパインミシン 駆逐艦吹雪 D51鉄道 1式戦闘機がある…ちとせ型航空母艦とやらも…」


「なっ!!」


「強そうのばかりよ!!」


「おそらくミシン以外は石油使います。」


「買えても使えないのね…」


「ミシンあるなら洋服たくさん作れるね」


「えっ!ミシンって何!!」


ぺらぺら


「5台下さいまし金貨1枚」


すー


「あっ!木材もいるやつです」


「麻の種と木綿の種もいりますよ、麻布や綿になります」


「栽培からですのね」


「こちらが麻から作られた帆布という素材です、綿はワンピースなどの素材」

「触っていい?」


「ゴワゴワしてるけどかなり丈夫ね、無骨なデザインだけどこの生地があれば…もっと可愛くもっとエレガントにできそう、革は臭くなるからいいわね」


「麻の実からは痛み止めの薬もできます、食べる事もできますしかなり有用かと!!寝てたら手術が終わってるとかも可能です、中毒性があるので取り扱いは厳しく管理しないとですが…」


「トム、マリー触って意見を頂戴!」


「軍隊の行軍にも使えそうですし、木靴とかではなくこちらを使うといいかもしれません、木靴は蒸れますし革は匂います」


「あー靴はいいですね丈夫そうですし可愛いデザインも出来そうです、あと痛みがなく終わってるって素敵じゃないですか?王家直轄領で管理しましょう、これは他のものに取られたら…木綿の方は実家の男爵領で育ててみたいです」


「わかったわ、とりあえずトム、自転車で薪とって来て、ミシンとやらが見たいわ」


ささっ


暫くして


ドン!!


「へえ!ここから糸を通して縫うのね」

「紡績機なら水力を利用したリング紡績機もどきならできます、糸を作るやつです」


「つまりどういう事?」


「帝国、魔国、周辺国の紡績産業を駆逐するという事です」


「にゃ!!!99ちゃんくろがね、石油!!火薬!!ミシン!!紡績!!チョコレート!もうやる事多すぎ(笑)」


「トム、マリー、あとで会議よ」


「ロアナ様明後日から我々ダンジョンに行くのでチョコレートや下着などは前日までに!!」


「にゃんですって!!ララティーナのとこ行って注文取って筋肉ダルマしばき倒して石油と石炭捜索あと木綿と麻の栽培をさせてからよ!!」


「皆さんごきげんよう!!」


スタコラサッサー


※※※


「ララティーナいる?」


「ど、どうぞ」


「優雅にお茶会!!」


「あら!お母様、いらっしゃいませ」


「これは…」


「ババロアとパスチラなどロシア菓子ですわ」


「最近、チョコレートやこういうのものが食べられるようになって皆さんよろこんでおります、これもロアナ様の開眼力の賜物ですわ」


「ララティーナ…明後日からサンドラ嬢も犬上ちゃんも沙紀ちゃんもダンジョンでいなくなるぞ…」


「なっ!!!サンドラちゃんはもう私の娘同然よ!!」

「それは皆、同じ気持ちよ、しかし、私がきた理由は…」

「チョコレートもブラジャーも美容魔法も当分お預けなので注文を取りにきたという事、意味わかるな?もし注文忘れがあればそやつはチョコレートも飴ちゃんもなしで今まで通りのアンズを干した菓子やジャムとかだ…」


「ここの用紙に家名と名前と個数を書け、上限があるらしいから早いものがちぞ」


ゾワッ


「わー!!」

殺到

「もう(笑)」


「少し机のスペース借りるね」


「机少し片付けてくださる?」


「はっ」



バサッ


「これが新作のブラジャーやワンピース、女性用品もあります、もんぺやステテコは部屋着よあとセーラー服なるものもある、触って見てから決めてもいいわよ」


「黒いブラジャー!!ベージュもあるのね、黒いブラジャーは猫の刺繍だわ」

「あれも欲しいけどお小遣いが…因みにワンピースはいかほどですか?」


「0.5大銀貨つまり銀貨5枚よ特別ね」


「まあ!!それなら何枚かいけます、ブラジャーの数減らしてワンピースにします!」

「あ〜迷います」


「ララティーナ邪魔したね(笑)あとで注文書届けておくれ、ちょっとバカ息子に交渉しにいってくる、見本は好きにしな」


「お母様本当に元気になられましたね」

「美味しいものがあるんだから仕方ないわよ(笑)サンドラちゃんもまたね〜」


暫くして

「仲がよろしいんですね」


「昔は色々あったのよ、最近若返ったでしょ?残りの少ない命をチョコレートや洋服にかけたいと言われてね、気づいたら同盟関係みたいになってたは(笑)」


「魔王軍の進行もないみたいですから当面のんびりですわね、明後日はじめて街に出るので楽しみですわ」


「あーサンドラちゃんにお古だけどアイテムボックスあげる」


「昔のだから持ってても大丈夫よ、中身空だからお菓子を包んで入れてみて」


すー

「わぁっ!!こうなってたんですね!!ありがとうありがとう!!」


「護衛30名ほど付けたいけどそれでは格があがらないから、久すらアルミラージュといううさぎやゴブリンという臭い緑の何かとか倒す作業よ」


「倒すと格があがるのですか?」

「倒すと魂の糧になるのよ、弱い心だと戦闘に勝っても心が自戒する事もあるから、魂を強化していけば強い心ができるの、人といっぱいお話して魂を成長していけば魔王にも挑める格ができるのよ、格があがれば身体機能も魔法力も上がっていくの」


「なるほど!、1週間ほどと聞いております。頑張ってきますわね」


※※※※※※※

王の間

「母さん!!昨日の今日で職場に乗り込むのは辞めて」


「陛下!非常事態案件に付き参りました。まずこれを」


99式小銃


「何ですかそれは?新式の魔法杖ですか?」

「へ!陛下!それはルーデンが持ってたものに似ております!!」


「99式小銃といいます、99ちゃんとも…これを魔道具化したら4キロ先の敵将を狙撃できます!!」


「馬鹿な!!世迷言を!!」


「陛下、1キロでも2キロでも先でもいいので的を用意下さいませ、うち抜きます」


「いくら母上でもそれは…」


「失敗したらこの首好きになさい」


「本気なのですね!?誰か!準備を!!」


「モーゼフ!!」


「命にかけても!!」


「準備が整いました、訓練所方面へ」


すたすた


「ここから訓練所の矢の的が1キロ少しあります」


「モーゼフ、舐められてるみたいね、黙らせない!!」


カチャ バンッ



「矢の的が割れたぞ!!」「魔法反応もない」「何だこれは!!」


「最初からいってますわ緊急案件だと!4キロ先を狙撃可能だと!この意味がわからない程今の若造はポンコツなの?」


「殺気もサーチ魔法も届かない意識の外から一方的に狩る事が可能…剣聖や大魔道士も意味をなさなくなりますね…」


「おっ!!わかる坊やもいたかチョコレートと飴ちゃんあげちゃう」


「ありがとうございます!」


「( ゜д゜)ハッ!何これ!うま〜」


「チョコレートというの、じゃなくて私が99ちゃんを持っている意味よ!!魔道協会は全力でこれを量産し改造する」


「つまり?」


「大陸統一も色々できるという事、中規模な国である我が国が小国を飲み込んで大国にもなれる、今はただの男爵でも大国になれば伯爵や侯爵もある、枝に新たに組み込んだ小国の王家や公爵を自分の部下にね…」


「つまり…好機という事ですね!!魔王は動かない、中立国を揺さぶり飲み込む!!そして僕も侯爵へ!!」

「か…家督を告げない3男の僕は?どうなるでしょうか?」


「国がなくなるのよ!!貴族の数が減る!!空いてる土地は思うがままよ!!そうでしょ?陛下!!」


「陛下!!」「陛下!!」


「そういう事か!!量産体制を整えてからだな」


「言明は…避けるか」


「どの耳があるかわからんからな、貸してくだされ」


バンッ


バタッ


「あんな屋根の上に!!風魔法の反応が少しありましたゆえ、いいですなこれ!!魔法無しでも使えました、つまりこれはまだ魔道具ではない!!」


「にゃにおう!!う!!99ちゃんはわらわのだにゃ!!」


「独占はいけませんなあ、王国軍にもゆくゆくは貴族の私軍にも欲しいですなあ」


「いや〜!!」


「マリー!!」「モーゼフ!!」


「ロアナ様…諦めましょう!!」


「はあ〜じゃあ交換条件よ、少人数で話せる客間とかに行きましょう!!」


「えっ!母上それは?」


「自転車だけど何か?」


「聞いてないですよ!!」


「聞かれてない!!とりあえずここに座りなさい」


びゅ〜ん


「早いですな!!」


「80近いわたしでも大人の一人楽に運べるわ」


「欲しい…」


「これ誰にでも売れないの?乗りこなせるものだけね」


「このようなもの5分と言わずいける」


「もうすぐでつくから5分やってみなさいよ」


5分後


「はあ!!欠陥品じゃないかこれ?」


「陛下!!私乗れました!!」


「早いねマリークラスだね、私は30分かかったからあの子も多分同じよ、確か相性って言ってたは」


「母上!!これ暫く借りるぞ」

「マリー、後ろ支えてあげて!!」


25分後


パッ


すいすい

「おー!!」

「陛下!一人で乗れてます!!」


「気持ちいいものだな!!母上の気持ちがわかったわ」


「風になるのよ」


10分後


「おい!筋肉ダルマ!!はよせんか!!」


「楽しくてつい!!」


「母上!自転車が欲しい」


「金属と木材ないと買えない仕様らしいから駄目よ?」


「金属なら錆びた剣や折れた武器でもいいのか?」


「あーそうねえわざわざ精錬しなくてもいいかも」


「それなら200キロぐらい使っていいよ!」


ほれ



どしゃー


すー


木材ぼろー


すー


「自転車一台?」


「5台は欲しい」


「わかった、あとついでに見せたいものがある」


ドン!


「わぁ!!」


「くろがねといって荷物運ぶトラックというらしいの、ただ今は動かない…」


「このうしろのにひとも載せられるな」


「速度は60から70キロもでて燃料さえあれば疲れ知らずで走るそうだ」


「燃料?」


「石油というらしいぞ知ってるか?黒くて臭い水らしい、あと燃えるとな、あとなければ石炭という黒い石から人造石油なるものができるとの事、流石にないよな」


「石炭はあるぞ!!しかも直轄地のオリンポス山のとこだ」


「おー!!!石油は?石油はないのかね?」


「隣国の砂漠があるゴア国にある、中立国だなオリンポス山の雪解け水で生活しておる、貧しい国だが…」


「奪いなさい!!他国に取られる前に!!宝よ」


「何!!!!」


「それがあれば高位の魔道士じゃなくても空を飛べるらしいの、海も取り放題よ!!魔王軍より優先順位は圧倒的に上よ!!」



「それほどか?」


「99ちゃんですらあの威力よ!!」


「併合、侵略色々な手段で早急に動くか」


「ありがとう母上!!目が覚めた!!魔王軍を倒して魔王城取っても残党の処理や治安維持で費用だけで王国は死ぬところだった、イシュタル帝国も中立だし、まず国を富ます」


「富国強兵というらしいよ」


「富国強兵か!!ピッタリだ」





「」















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ