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犬上家の冒険  作者: 昭和道らむね丸
2/26

異世界へ


あれ!息が出来る俺まだ死んでないのか?


とりあえず状況確認だ


あれ!目が開かない!それに立ち上がろうにもうまく力が入らない


とりあえず動ける右手で目を擦る


どうやら血が固まっていたらしい、耳の中にも血が詰まっていてかき出した。


まわりをみると一面血やら肉片、人?であったであろう肉塊が見え酷く焼け焦げた匂いがする


俺は助かったのか?


沙紀は沙紀はどうした!!


肘の力を使い体を反転させたらそこに沙紀がいた


「沙紀!!沙紀!!」

何度も名前を呼びほふく前進で向かった。


人の体を保ってるのが沙紀と少し後ろに倒れている5名だけだ


「沙紀!!」

引き寄せて抱えた体は冷えているが脈もあり呼吸もしている


生きてる!!生きてる!!嬉しさのあまり強く抱き締めた。


「うっ…私死んだんじゃ?」


「沙紀!よかった…よかった…」泣きながら沙紀に抱きついた


「慶五郎…」と同時にバシッンと平手を浴びせられた。

「え!っ」わけがわからない


「服!!」


生きてた事に安堵しすぎてて俺も沙紀も他もみな全裸である事に気づかなかった。

「いや!!勘違いただ俺は沙紀に何もしてない、先程目覚めたばかりで状況もわからん」


しかし良く見渡すと石造りで青を基調とした建物

「なあ…ここってメイトアニの建物の中じよないよな?」

「うん…」


そうこうしてると他も動き出した5名とも生きてるみたいだ


「いい加減に離れなさい!!」

「あっ!!ごめんごめん…しかしいいのか?離れたら見えるぞ」

「くっ…殺す」

「まぁまぁ、しかし立とうにもまだ力がうまく入らないし、起きた時よりは動けるが…ランプがかけてあるあの扉まで行けば何かわかると思うんだが…沙紀も同じか?力が入らない?」

「脚の指は動くし脚も少し力は入れられるけどまだ立てない…」

「同じか…とりあえず死体やら血溜まりから離れたい」

そういうとそれを聞いていたのだろとスラブ系の女性がキャー!!と叫びだした。

「沙紀は大丈夫なのか?」

「大丈夫じゃないけどあの状況で今だからね、そういう覚悟は自然と出来る」

「とりあえず扉を目指そう。」

血溜まりや肉塊などをさけ進んだ、しかし本当に臭い…



ギィと音がしたと思ったら扉が開き光が指した


そこには初老の男性ラテン系だろうかがっしりとしたキリスト教の司教ぽい服装で入ってきた。

「おー!!ラプラスのやつ!召喚を成功させよった」


「あの!とりあえず着るもの」「風呂に入りたい」「ごはんが食べたい」

「どういう状況?」「全裸で状況説明聞きたくないそんな性癖ない」「風呂に入りたい」「ステータスオープン」「着るものが欲しい」

7名でそれぞれの要望を吠えた。


「この時期だと湯浴みは出来ないので湯とタオルと着換えを用意させる」


※※※

血が髪にべったりとついていたが桶に貼ってある湯を使い髪についた血を溶かしていく、すぐに湯が真っ赤になった。

シスター?などに体を拭かれ満足はできないが多少ましになり


服装はキャソック?真っ黒な神官の服だ


「TシャツかGパンはないですか?」言葉つうじるだろうかと言った後で考えたがどうやら言葉はつうじるらしい


「それはどういうものですか?」

えっ!!シャツとか…違和感の波がおそった扉からでてここまで電球の一つも見当たらない…これは異世界転生というやつか?転生じゃないから転移か…それとも厳格すぎて俗世と離れてるのか?

「すみません何でもないです。ちなみに俺達がどういう存在か聞いてる?」

とりあえず情報収集だ

「もう少し訳御座いません…詳しくは何も…ただ“勇者様のたまご“だと伺っております。」


勇者召喚!!じゃあ魔王倒せというテンプレなやつか…


「なるほど、敵の数は多いの?」


「はい…魔王軍の数は多くミカリィア王国の領地は減り続けております。勇者様どうかどうかミカリィアをお救い下さいませ。」

はい!魔王討伐きました!異世界転移か、魔法とか使ってみたいなあ



「今は非力なのですぐには力になれないが善処しよう」


「ありがとうございます。」

しかし、キャソック着づらい…


「同盟国や支援国などはありますか?」

「はい!主に魔領に面してるサルゴン帝国と同盟関係を結んでおりしかもアッカド王とは親戚でもあるので両国の関係は親密です、支援国も複数ありますが中立を保ってる国も複数…アッシリア帝国なども中立…」


なるほどつまり纏まってないという事か、ロシヤ帝国とソ連軍との戦いみたいな感じか纏まればいいのに各個撃破に近い状態になり負ける…


ぐぅー


「すみませんお腹空きましたよね」


ライ麦パン(酸っぱい黒パン)ひよこ豆の田舎煮(塩 香草 ベーコン ひよこ豆を)を用意してもらい食した。


その後、王が既にお待ちですからと王の間へドナドナ

※※※※※※※※※

王の間


シスターに釣れられ王の間にたどり着くと既に6名様が到着して待機していた


赤い絨毯の両脇に人人人人人人人

恐らく貴族や騎士だろう、こちらを見極めようとする視線がいたい…

酸化コバルトで恐らく作り出したであろうブルーのタイルが天井まで広がり様々な紋様があり実に美しい


「遅〜い」

「すまんすまんあまりの宮殿の美しさに時を奪われていた。」


「美しいか!幼く見えるが勇者もなかなかよの、のう大臣」

「誠にございますな、陛下7名全て揃っております。」


「余がミカリィアの国王ミカエル・デ・アヌンナキ16世である。」

この方が陛下か中背中肉で身長は170ぐらいだろうか筋骨隆々でオーラがある腕や顔の一部に入れ墨があり強そうだ。


正直、勇者召喚するぐらいだからウシガエルぽくでっぷりとした脂ぎった欲深そうな王様を想像していた…

「この度うぬらを呼んだのは魔王討伐して欲しいからじゃ!!魔王だけでも厄介なのに魔王が異世界召喚を行ってハンス・ウルリッヒ・ルーデルなるものを呼び寄せたのだワイバーンに乗り込み縦横無尽に空を駆け回り我が軍の被害が増すばかり、目には目をという事でこちらも異世界召喚したのじゃ?同じ同郷かも知れんが倒して欲しいが…知り合いとかではないか?」


「いいえ知りません」☓7


「ルーデルは100年程前の空の騎士…空の魔王です、怪我したり体調が悪くても牛乳飲んだら治るおかしなやつです」

「戦車500台以上一台5億として2500億それに戦艦マラートに損害…死傷者合わせると10000人程葬ってるおかしなやつです」


うん、ルーデルはおかしい


「ぐぬぬ…思い出しても腹が立つ!あやつに確かに深手を与えもう少しという時にミノタウロス族の亜種ホルスタインタタロスの小娘が攻撃を庇いあやつに牛乳を与えたのだ!!!」


「それで?!どうなんたんですか!!」

「おい!不敬だぞ」


「良い…牛乳を飲んだ…それで奴の傷は…癒えた…」

「ちくしょーめー!一」

「陛下!お気を沈め下さい」

重臣達であろう周りが落ち着かせる


(勇者召喚って言われてもなあ…これといって力が増した気がしないしいつもと変わらないんだが…ファイヤーやウォーターボールと唱えても何もないし体に魔力?なるものを全く感じないのだが…)


「王様一つ質問宜しいでしょか?」

本国(中国人)の人っぽい坊主頭の男性が尋ねた


「許可する、申してみよ」


「私は北京語で話してますが北京語がこの世界の共通語ですか?」

「えっ!ロシア語じゃないの?」「偉大な朝鮮語だろ」「日本語じゃないの?」


「てっきり帰れるとか何とかの質問かと思ったがその事が、異世界召喚特典というやつらしいぞ、文献では何故か異世界召喚で来たものは言語翻訳されるらしいぞ、詳しくはそこにいるごっつい神官のセトから説明させる」



ペラペラペラペラペラペラ


なるほど


ペラペラ


ほほう


ペラペラペラペラ


何と!!そうであったか


ペラペラペラペラ


「ではそれはいつできるんですか?」


「暫し待て!」「持って参れ」



異世界召喚は666年に一度出来る禁呪で何度も出来ないという事

送り返す事も出来るが現地で肉体がないので死ぬ事になる事

またそれをする場合は物理的に多くの命と術者の命を贄として使う事

俺達の召喚で殺人や死罪の囚人などの命とラプラスという神官の命が使われた事

無事達成したら騎士か準男爵か男爵になれる事

呪いのアイテムでしばって暗殺などはしない事

3ヶ月は訓練をして貰う事

給与として大銀貨30枚を与える事など聞いた。


ガガーボンササッ


大きな水晶が用意され、葉っぱがついた枝を水につけ僕らにかける


なっ!

これは儀式 これは儀式


皆も静かに耐えている。


「これで穢が払われた!!」

「おー」大観衆


はあ…そうですか…


「これより適正の儀を行う!!一人一人前え」

「おー!!」



※※※


アレクサンドル・ライトヴィチ・ニコロスキー

職業 勇者のたまご

光の属性

魔力適正大

槍適正

ユニークスキル 鷹の目 闘気装甲

(名前が長いし勇者かよ!!イケメン死すべし)




アレクサンドラ・ライトヴィナ・ニコロスキー

職業 聖女のたまご

光の属性

魔力適正大

杖適正

ユニークスキル 慈愛の光

(なっ!なんだと!!あいつの妹か何かか?この美女が…お兄様と仲良くしなければ…)


林直

職業 勇者のたまご

火の属性

魔力適正中

槍適正

ユニークスキル 爆発 肉体強化 ゴリラゴリラの握力(呪い)

(火と爆発…強力だ…勇者のバーゲンセールかな)


朴利一

職業 弓士

属性氷 

魔力適正中

弓適正

ユニークスキル ヨモギニンニク栽培 模倣 器用貧乏 同性魅了

(あれ?勇者じゃないだがスキル複数ある、ヨモギニンニク?ヨモギとニンニクじゃないの?栽培系の内政スキルか…わりかしいいのかもしれない)

赤野沙紀

職業 治療士

適正水

魔力適正大

杖適正

ユニークスキル 再生

(な!なんだと!沙紀の癖に再生スキル持ち…)


自分の番がきた

水晶に手を触れ神官に手をおでこに触れられ

光のエフェクトがかかる

「ステータスオープン」と神官がつぶやき表示された

頭の中にスキルが流れ込んできた


右手に日本犬を図案化した紋様が浮き上がる 

皆も同じように蛇 熊 虎とある沙紀は同じく犬紋様だ


紋様が現れた事でスキルが使えるらしい


犬上慶五郎

職業 勇者のたまご

適正水

魔力適正大

剣適正

ユニークスキル 闘気装甲 肉体変化付与


闘気装甲を使ってみた!体にオーラが包み込む ふむふむ


肉体変化付与を同じように使おうとすると枝分かれしてるようで

育毛 脱毛 女体化 貧乳化 豊乳化 美肌化 など


(なんだこれヤバス)

とりあえずおでこ触ってる神官のハゲ散らかした頭にふさふさになれ!ふさふさになれと育毛を使ってみた。


するとおっさんの頭からニョキニョキと毛が生えてきた、毛穴が既に死んでるとこ以外からニョキニョキである


会場から今までにない歓声と

つき刺さる視線!!薄毛の男性からの視線が痛い!!


「犬上様何を!!」「神官長!!!鏡です!!ご自身のお姿を見て下さい」

「おー!!神よ」


(悪くないかな)


「次の者前へ」


島津 和久

職業 巻き込まれた商人

魔力適正軽微

適正なし

ユニークスキル ショップ アイテムボックス小(30☓45☓80) 


「ハッ?!」「巻き込まれた商人?」「戦士職や支援職ですらない」

「しかも魔力適正軽微って魔力無しの無能と変わらんではないか」

「アイテムボックス小では荷物持ちにもなりやしない」

「髪はぼさぼさだし太ってるし何コイツ?」「息臭そう」


周りから罵声のあらし


「まっ!待って下さい僕が何をしたと!」


「我が国は潤沢な資金があるわけでもない賤しい商人風情を飼う何てもっての他だ、此処は養豚場ではない余の前から消えよ」


「それはないだろう!あんた等が勝手に呼び出して!」


「くどい!!衛兵!そやつをつまみだせ!!」

うわあ!異世界テンプレの魔力至上主義と選民思想か

同郷…それにショップって神スキルだろ多分

此処は…


「待って下さい王様」「陛下!!」

沙紀のやつもか


「王様!!彼はショップというユニークスキルを持ってます!それが何なのか確かめる必要があります。」

「俺も同じ意見ですし、彼は数少ない同郷です、何卒寛容な御心を…」


「犬上といったな、セトの髪をふさふさにしたお前の顔を立てて保留にするが余は見たくないお前の預かりとせよ」


「ははー!!ありがたき幸せにございます。」


「してショップとやらは何だ?」


「……ササニシキとウコン、馬ゼリ、麻の実、島唐辛子が買えるだけです…」

「米が米が食えるのか!」「コシヒカリやひとめぼれ、ゆめぴりかやあきたこまちやちゅらひかりとかじゃなくて何でササニシキ!」




「下らん!!やはりそちの預かりとする下がらせよ」

ハッ


(あー駄目だったかー

アイテムボックス小はかなり小さいらしいし有用性見いだせなかったのかな?)


ササニシキ病気に対して紙装甲で宮城生まれなのに冷害にも弱い…ひとめぼれやコシヒカリに敗北した敗北者!味良し香り良し粘り良し、お米マイスター推進ではあるが作付け面積も減らして何度もフェニックス計画を立てるも叶わないかつての皇帝、敵がいなさそうな異世界において魔法の力もあり無双するのは少しあとの話である。


次回に続く










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