ヴィノカカオと思惑
セシル男爵にあとを任して
僕らは城に向かった
最初は島津 犬上 赤野のみがセシル家だったが2日目にはアレクペアが毎日風呂に入れるという話+料理はまあまあで安全だが野郎ばかりいる宿にはサンドラを止まらせられないと(情事音の為)セシル家に合流、最後まで宿だったのは林のみであった。
王の間
「影より報告を受けている、外に出て見て食し嗅いでみるのも勉強よ、座学だけでは足りぬ事を学べたかな?」
シーン
(現代っ子あるあるの空気を読むスタイル発動)
シーン
チラッ
チラッ
ちっ誰もが目をそらしやがる
仕方ない
「発言をしても宜しいですか?」
「許す」
「世界を救うという実感は正直まだありませんがこの国の人々を守るという心は芽生えました、そんな7日でした。」
「まだそなたらは幼い、かつて様々な異世界から勇者召喚があったと文献に記されておる、魔王を倒すもの、魔王に深手を与えその命と引き換えに平和をもたらした者、召喚した国を滅ぼし王になった勇者、出来ればこの国とともにある勇者になって欲しい」
「勇者が建てた国はまだありますか?」
「建国3ヶ月後に僧侶によって殺され国も潰えた、跡地は聖サンタクロス皇国となっておる」
「えっ?サンタクロス?」
「知っておるのか?」
「地球ではサンタクロースはトルコ人がモデルですが様々な神話などを飲み込みなぜか北方のファンライドと言う国が発祥となっており、赤い鼻のトナカイルドルフは空を飛び世界をかけまわると言われております、子供達にプレゼントを届けに」
「名前は似てるな、あの国は謎のベールに包まれているからなあ」
「サンタクロースをサタンに近いものと言う人もいます。幼児のいる家ばかり訪れる特殊性癖を持つ悪魔」
「まじかよ!!サンタってトルコ人かよ」
「今思えば空飛ぶトナカイって魔物でサンタはサタン…999や666などを好むというし…」
「慶ちゃん!遊ばないの」
「というのは半分冗談で僕達の世界で一応聖人認定されてます、しかし関連性はあるかと」
ニヤッ
「いや…確かその時の勇者は一人だけだぞ複数召喚の技術なかったしそもそも、勇者が浮気しまくるから自業自得ってのが通説だぞ、刺した僧侶も女性で身ごもってた聖女が勇者の故郷をちなんでつけただけじゃ」
「何だよ!!!(笑)」
「お主らがいなくなって魔王軍の進軍もないし暇で暇でな、遊んで見ただけじゃそれに教会は我が国にもあるしセトもサンタクロスのものぞ、交易も開きまくっておるわ(笑)ラーメンなるものが食べられなかった恨みだゆるせ」
「セトよサンタクロースは大悪魔サタンと関係あるか?」
「ありません、あればこの国も色んな国も悪魔のものになっております」
「という事だ、そうそう我が国に石炭が取れる場所があるがなかなか遠くてな何かいい知恵はあるか?」
「あるにはありますが大掛かりになります」
「島津殿D51って何両か繋いでるやつかわからんよね?電車の先頭車輪みたいなやつかも知れないがあれ使えない?」
「線路はショップで買えないから自作になるからかなり金属いる事になる…」
「陛下、石油はなかったんでしょうか?あればくろがね使えば…」
「慶ちゃん距離がわからないから石油使うのは非効率だよまだ生産設備もないのに」
「良いかな?とある場所に石油は一応あったぞ、今、一応場所を探らせておる、一箇所ではなく少なくても2ヶ所からとれるらしい」
「おー!!!少しは手に入れておるがそのままは使えぬであろう?」
「状態みないとなんともいえません、一応使えたりしますが不純物は故障の原因にもなります。また油質によっては回転数不足でエンジンが回りません」
「ん〜故障しても大銀貨25枚と金属を失うだけか…みたいのう」
チラッ
「え〜運転僕?、ゴーカートしかしたことないよ、みんなは?くそっ目をそらしやがる」
「やってくれるか?」
「では暗くなる前にやって見ましょうか」
※※※※※
「ロアナ様久しぶりです」
「ついに石油が手に入ったと聞いてはいたけどもう動かせと言われる何て」
「これよくみると冷房がないぞ!!はあ…バンパーはあるけど液が空だ…よくみるとオイルなんかも…」
「ロアナ様!不純物がある石油ですから壊れる可能性がありますが宜しいでしょうか?」
「魔導くろがねにするつもりなのでいいわよ」
「こうなったらやるか!しかも空冷エンジンだよ!!」
作業中
「お待たせしました!!ではエンジンまあ心臓を動かします、多分温めないとだめです」
ぐんぐんぐんぐんっ独特のエンジン音がなった
回転数があがるまでそのまま
「ではいきます!!」
「おー目玉が光ってる!!魔力反応もないわ」
「びびりなので最初はゆっくり動かします」
「おー動いた!!」
「ギアが硬い!!」
「何となくわかりました、1名横に乗れます」
「私が乗ります、老い先短いので」
「俺は後に乗ってみる」
「では王宮の周りで段差がないとこを走りますね」
びゅ〜ん
「今40キロ!!」
「おー!!そこ見たらいいのね」
「もっと飛ばします!!」
「早い早い!!馬なんて目じゃないは!!」
「後は必死に捕まってるし寒そうだ(笑)」
「本来は蒸留塔で精油してからでぞ!!こんな危ないやつを…」
「横にいると楽しいわ、あの人が生きてたときみたい」
「僕が横にいますから運転しますか?エンストしたらテンパると思うので」
ぺらぺら
「わかったはいくわよ!!」
「はじめはゆっくりアクセスですからね」
「うっ動いたわ!!心臓バクバクよ!!」
しばらくして
「自転車もいいけどなれたらこっちのが簡単ね」
みんなのとこへ
「これなれはいるけどはまるわよ!!」
「陛下も乗ってみなさいよ、私が運転してあげる」
「では陛下こちらへ
しばらくして母と子のドライブ
「えっ!!陛下が運転してたんですね!!」
「大臣みんな…ゴア国を滅ぼす事をここに宣言する、民を煽ったり反王家の貴族を支援して内乱とかやるのがおっくうに感じた、そんな事より石油がもっと欲しい…そう思わせる運転であった、これには冷房とやらもないが楽しさはある、民も豊かになるであろう元ゴアの民もな」
「何でも良い言いがかりでも良い!!種をつかめ!!刈り取るぞ!!統治するので略奪や強姦は禁止だ、速さが全て!!明後日には出るぞ!!」
「ハッ!!」「各機関に伝えよ!!」「緊急作戦本部を設置しろ!!」
「刈り取るぞ!!」「外務大臣!!帝国や隣国との根回しを宜しく!!」
(そう言えば相模油田のやつはバイクがはしったといったが…マッハで壊れる未来しかみえない…)
「勇者よ!この光る目があれば夜の行軍すら可能だな」
「あーライトって言います」
「光の勇者と同じ家名だな」
「いや確かあれば父親の名前てす、ニコスキーが家名かと」
「また大貴族うんたら言わんだろ?」
「ロシア皇帝はニコライですしロマノフ家なので多分大丈夫かと親族系かは否めません、直系全滅、王弟系だけが生きて他国へ…あー1名だけ戻っていましたがニコスキーではないです、あっても下っ端系ですよ」
「異世界の情報がないからなあ」
「関係ないですよ、あっちとこっち違いますし」
「そうはいっても貴族というのは血統主義を重くみるからな」
「あー明日どうせなら一式戦車もみたいです!!」
「強そうな名前だよな戦車!!みたいのう」
「5式戦車や61式や74式90とありますし…過度な期待は…骨董品ですし」
「くろがねでさえ運転したら震えたのだ、多分わるいものではないはずだ」
「では明日!!!一式戦車に乗りましょう」
去ったあと
「陛下いいのですか?勇者ではありますが子供の意見を取り入れる何て」
「大臣よ、明日わかる事だ、石油と金属は準備しておけよ」
※※※
翌日
「おーセリアさん久しぶりです、麻の水あげありがとうございました、助かりました。そう言えば新商品入ってましたので近いうちに!!」
「食べもの?」
「いや…パンティという女性用下着、可愛さはないらしいが素材は悪くないとの事」
「気になります!!あとでお伺いしてみます」
「じゃあいつもの時間ぐらいに」
「ハイ!!そうそう、お米ちゃん20個中7つが完成したとの事です、部屋に置いております」
「ササニシキ増産までには数は増やしたいよね、1日1台ペースだと厳しいかあ…」
「とりあえずでいいと思いますよ」
「そうですよね、まずは王族や貴族に話をしてみるよ」
王宮の広間
島津と犬上のみ
周りは人人人
「では異世界の兵器を宜しく」
「兵器っていっても骨董品ですよ多分100年前のね、島津殿!!」
「任されました」
ドン!!
「くろがねなど比較にならんではないか!!何と奇っ怪な形よ」
「陛下!陸王とやらも買えるみたいだが出していいか?」
「うむ」
「あれっ?サイドカー付きって選択がでた、一応2つ買ってみます」
ドン!!ドン!!
「カッコいい!!」
「明らかにガソリン車だろうに…重油ぞ…動くかどうかも怪しい
「だめでもともと動かしてみせよ」
「戦車イコール、ディゼルだが…」
準備中!!
「エンジン温まったみたいです、これ3名のりです、目標物ありますか?」
「島津殿は魔力が弱い障壁はれないから、何かあって死ぬわけにいかんから誰か2名力のある人いませんか?」
「やります」「おっす」
準備中
中
「ゲームとは違う(笑)クソ暑い!!というか無線あるぞこれ…」
「冬なのでちょうどいいっす」
「動かす」
「おー揺れる!!」
「低速では安定しないか少し飛ばします」
外
「まじかよ!!あの大きさであの速さだぞ化け物か!段差関係なく登っていく」
チュドーン!!
「( ゜д゜)ハッ!1キロ先に建てた鉄の盾やぞ、これが骨董品…」
「早く運転したいです!!」
※※※
「ふう…最初どうなるかと思いましたが案外何とかなるもんですな」
みんなで陸王も楽しんだ
「陸王は伝令用として軍で採用しましょう」
「サイドカーに99もったやつ載せてハントだぜ!!ただ温度調節できるやつ限定な」
「バイクスーツなるもんがないらしい」
「一式戦車あと二台欲しい一式徹甲弾もたくさん」
「3台あればゴア国何て直ぐだろうに」
「大臣、昨日と別人のようですな」
「陛下が運転させるからですよ!!」
「これで100年前の骨董品というからな…」
「戦争後に独自で作りたいものだ」
「ササニシキ 酒造り 99式小銃 一式戦車 くろがね 陸王 ゴア国への戦争と統治、陛下、現場は過労死ですな自重を…」
「一式戦闘機なるものもあるそうだが我慢してるのだぞ!これでも…」
「我らが開発するよりポンポン商品出ますからな」
「ありがたい事だ発想がないが現物があれば研究して模倣ができる」
「一式戦闘機も買っておこうかの?」
「ゴア国手に入れてからにしてください(笑)しかし魔力なしで空ですからな…飛びたいものです」
「武装は戦車の副砲以上のがでるんだとしかも速度は500キロ超えてるとな」
「ワイバーン最速のレッドワイバーンの4倍(笑)」
「早く油田がほしい…」
「そうそう朗報といえば勇者が言っていたゴムというやつほどではありやせんが粘着性のある樹液に硫黄と木炭と少量の油を混ぜ込んだらゴムみたいなものができまして自転車の試作機が1ヶ月以内には出来ます」
「ついにできたか!!勇者の言ったとおりだったな、ゴムぞこと帆布でスニーカーとやらが履きたいと行ってたあれだな」
「そうです、軍隊にとって上部な靴はありがたいものですからね」
「あれは抜けておるからな、誘拐でもされて他国に渡ったら大変よの、あやつのおかげで飯も美味くなった」
「陛下はチョコレートプリン好きですもんね」
「あれは油断すると無意識にすくって食べてしまう罪なやつよ」
「夏にはチョコアイスなるものをつくるとか…いっそ猫の額ほどの領地与えて商品開発させましょうか?そうした方がいい気がします」
「3月には学園に通わせようと思っておるから領地は…まあ中立国を取れるとこはとろうぞ、そうなれば領地でもくれてやる」
「気になるのは魔王軍の動向です、99に似たのを持ってるという事は島津様のショップなるものと同じスキルを持ってるやつがいると言う事」
「影から聞いた話では最近商品はあまり増えてないと蒸留塔なるものを建てるか取引量を増やさないといけないらしいです石油開発ですな」
「何も支援してなければ未だに野菜の種とかだったのか…」
「それに対してあちらは銃…どんどん戦力が開くとこでした」
「ガツガツとチョコレートを買ってやらんとな!!」
「最近は越中褌が人気ですよ」
「何!!そのようなものが…勇者達は外に出ておっただろ?」
「セシル男爵が…」
「武骨なあやつがの…」
「つけてみると引き締まりますからみんなにも味わって欲しいんですよ、子供に木剣握らせて指南するのに似てるのでしょう」
「大臣もつけてるのか?」「陛下!私も!です」「僕も!!」
「つけてないのがわしだけではないか…」
※※※
いつもの詰め所
「本日も八咫烏の会にお集まり頂きありがとうございます!!」
「そういえば慶ちゃん何で八咫烏なの?カッコいいなという名前から?」
「それもあるが、カラスの葬式とてのがあってな」
「あーカラスが死ぬとどこからか大量のカラスが上空に現れるやつだよね」
「それには続きがあって、カラスは狩場の縄張りがある鳥、新しい狩場だ餌だと集まってきてるんだよ、カラスは死んだカラスを食らうしな」
「新商品を狙うカラスという事ね…チョコレートやら金策あるしあながち間違いではない(笑)」
「TX40ガソリン給油車、椿の種 薔薇の種 茄子の種 長門芋 小型ダム式発電限定が増えてる 」
「微妙なもんばかり」
「ダムとかいいだろ?タービンで水流で発電するんだから」
「どうやって設置するの?山から掘削して水流用の地下道を掘っても、うわ物の位置がずれたら終わりよ!一度設置したら動かせないし分解して複製しようとしても…」
「あー給油車も微妙だよな、魔導エンジン開発出来れば意味ないだろうし」
「そうでもないわよ?魔導エンジンの燃料は魔石を液状化したものを用いるよう研究してるというけど虫のように魔物が湧くわけじゃないしまた魔力無しの人が大半である人は1割程って言うじゃない?ならいいんじゃないかな?」
「ん〜くろがねのうしろにタンク付ければいいかなと」
「あっ…」
「た…多分大きいのよ…多分…」
「ダムも磁石あれば発電できるやん、ガス式タービンじゃなくて理科の実験レベルやぞ」
「でも…セットだし発電塔や電線も電圧機もあるかもだし、物があってもきちんと水を貯めて水流で発電できる仕組みがなければだよ」
「ほんとか?このスキルイマイチ信頼できんぞ」
「ん〜まあ運だからね…」
「それよりパンティの色の追加はないの?女の子には白はきつい日があるんだから」
「ん〜変わらんなあ」
「ガッデム!!」
「あの〜いくらでしょうか?ベージュが欲しいですブラジャーと色同じなのでちょうどいいのです」
「0.12だよ、何枚いるの?」
「安さだけは服系最安だけどデザインがね」
「色追加されないんならいっそ白を染めあげれば?黒とか赤」
「!!!!」
「青以外何とかなりそう!、流石に塩化コバルトで染めたものはきれない…植物系で探さないと」
「5枚ください!!」
「まいどー」
ポン
「可愛さはないわね、派手さもないがわりかしこんなおばちゃんにはいいかも知れない」
「ララティーナ様とロアナ様で木綿栽培に動いてくれてるのでデザインなどは少しです」
「チョコレートもくださる?」
「沙紀!パンティ売り込みに行こうぜ!僕はお米ちゃん精米機を売りにいく、アレクなんかも後宮行くならチョコレートと飴ちゃんは買って行ったらいい、パンティの見本もね」
「私達だけ値段が違う…」
「日本人価格だよ関税だと思って!!リーズナブル、嫌なら売らないぞ!!」
「島津…」
「朴なんかには卸してないんだから」
「あーそういえばいなかったね勇者から百姓になったんだね、スローライフだ」
「見ないだけだろ(笑)異世界で農業してならドラゴンやら嫁がたくさんできるやつ何て性病かかったり腹上死待ったなしよ」
「島津…朴に厳しい…」
「ヨモギニンニク仕入れないと困るしまだ死なれては…」
「ニンニク醤油漬け鶏肉の唐揚げか…」
「それ好きだね」
「アイツは嫌いだがヨモギニンニクは好きだ」
「ヨモギビジネスの為に暫くは様子見ね!!」
「じゃあいってくる」
チョコレートも飴ちゃんも新商品のベージュと白のパンティなどを仕入れてロアナ邸へ
ロアナ邸
「マリー様もヨーゼフさんも皆様もおかわりなく!!」
ぺらぺら
「種系が増えたので試験用の畑が欲しいのです詰め所の近くにこっそり植えるんじゃなくて」
ぺらぺら
「国王に相談しておきます」
「ありがとうございます。」
「ロアナ様!新商品のパンティとペティコートがあります見てみますか?」
「どんなのかしら」
ポンッ
「パンティは派手さはなく地味です、ペティコートはレースのひらひらしていて面白いかもしれません」
「色はこんなけ?」
「それ話したんですけど、どうせ木綿栽培が軌道にのるまでだし、白を染めればいいとなったのです、べイジュはブラジャーもパンティも同じ色ですが、黒、赤、緑や青とかはないので植物由来の染料で染めたらとね」
「既存品をつけても色むらあるわよ…難しいところね」
「あー…確かに…」
「黒なら染まりやすいだろうしやってみるのはありね、これいくら?」
「パンティは0.12ペティコートは0.36なのでパンティは0.2、ペティコートは0.45でしょうか?」
「パンティ安いはね、少し触らせて」
もみもみ
「ありね、売れる0.2で仕入れて商会に卸してみるわ、後宮はチョコレートと飴ちゃんだけにするは!とりあえず金貨50枚分のチョコレートが欲しい」
「そんなにはクールタイムで買えなくなるのでは…いつもの分量で!!」
「沙紀5000万分のチョコレートはやばいよな(笑)」
「じゃあ金貨2枚分でお願いね、あとはパンティとかは各サイズを10ずつお願いするは商会に持ち込みます」
「そういえば魔導くろがね計画は順調ですか?」
「なかなか均一にミスリルがならなくてね、色んな素材の合金で軽量化と強靭化図ってる、液状魔石を着色して色んな素材まぜてボディに塗ったりなんやらでまだまだよ、魔導エンジンの試作機もまだよ(笑)すぐにはできないって」
「工業機械なさそうだし苦労しそう」
「工業機械?」
「職人が手作業でつくるといざ組み立てようとすると部品が合わなかったりするんですが、部品部品に規格をもうけて、この部品はこのサイズと決めて、機械で一律に作るんです」
「職人達は嫌がるわね…」
「とりあえず、魔導くろがね限定で行なえば反発もそこまで強くないのでは?」
「そうねえ…相談してみるわ」
「魔導エンジンが上手く行けば空への道や海が広がります」
「つまりは…」
「この国は寒冷地に属してるはずです、船に魔導エンジンを積み込んで南下し熱帯地域を手に入れたらチョコレートの原料のカカオを異世界で育てられます」
「チョっ…チョコレートが作れるのね!!魔導エンジンの先で…エンジン開発部門は既にチョコレートの円卓の騎士よ!!何とかねじ伏せるは」
「実はショップで限定商品がでたんです、という事はもしかしたらチョコレートも無制限ではなくいずれ買えなくなるのかなと思い発言でした」
「あー可能性はゼロじゃないわね、陸続きだと熱帯地域はドワーフなどがいるヒッタイト帝国か…亜熱帯地域でもいいならゴア国の先の先にはあるけど、この国が一部だけ長細くなるわ…美しくない…」
「ゴア国滅亡確定ですか?」
「人口5万に満たない弱小国よ!!」
「因みにこの国の人口は?」
「座学で習わなかった?120万よ」
「あー…で相手は5万か…」
「油断もしない長引かせて隣国を引き込まれて周りから袋叩きも嫌だから一瞬でかたをつけると筋肉がいっていたわ」
「5000だと兵士は2000いるかどうかですからね」
「そういえば貴族たちや王子や王女が勇者達と話したいので茶会をもうけて欲しいといっておったぞ」
「礼儀作法わからないのでお断りします(笑)後宮にはアレクやサンドラが良くいきますし図書館には島津、林さんはよくわかりませんが皆どこかで会えますよ」
「普通は後宮には入れんのよ、ここにもね」
「なるほど…あえるのは上位貴族や一部のものだけという事で茶会ですか」
「場所ならここ貸すわよ、晩餐会形式だとここは狭いし招待状では参加者かぎられるので公募してみて抽選かしらね、それなら人数さばききれそうだし」
「人見知りなんです」「私も」
「何とかなるわよ」
「そうそう、お米ちゃん精米機が完成したのでいつものようにして頂ければ…利益はあまりでませんけどササニシキからお酒の為です」
「酒…いいでしょう、色んなお酒が飲みたいはこの歳になると冷え性でね飲みすぎないけど飲むとポカポカするから冬にはいいのよ」
「カカオ豆をワインに浸透させたヴィノカカオというワインを父親が母さんに毎年送られてました、甘党じゃなかったのでせめてとね」
「カカオとワイン…想像つかないわね…ただ言える、ヴィノカカオを飲めるようになる頃には私は生きてないわね…まあいいのよ!できる事からね」
※※※※
その夜
「ミカエル少し呑まない?」ワインとグラスを片手に陛下のもとをロアナは訪れた
「どうしたんですか?母がそのように名前を呼んでくれる何て珍しいここへどうぞ」
ロアナは座り用意したグラスにワインを注ぎミカエルに差し出す
ミカエルはそれを呑む
「カンザスの酒ですな」
「あの人が好きだった酒よ、特別高級でもない大衆酒よ程よい辛みと香りが好きだといっていたわ」
「父の好きだった酒か…」
「私ね多分持って1〜2年だと思うの」
「母上はもっと長生きしますよ」
「自分の体は自分でわかるわよ、犬上ちゃんや赤野ちゃんがいなければ今年は危なかったは…みるみる自分の体力が落ちていくのがわかるのよ」
「それは…」
「前までできてたことが出来なくなり体中が悲鳴をあげてたわ、病死じゃなく老衰よ…離れから花の変化や鳥のさえずりを聞きながら命が枯れるのもいいかと思ってたの」
「…」
「でもチョコレートや新しいものを目にしてこの数カ月わくわくが止まら買ったわ、それと同時に後1年…後1年と願って泣いたわ自分のロウソクが消えかかろうとしてるんだもん」
「…」
「私が死んだらこのお酒とヴィノカカオというお酒を墓に添えて欲しいの…一緒に埋葬される従者もいらない、あの人の隣に小さな墓を作ってくれたら私は満足よ、私の最後の我儘お願いできるかしら?」
「必ず…」
「あら!ありがとう!カカオはね熱帯でしか育たないそうよ、つまりヒッタイト帝国を潰さないとカカオは手に入らないわ!!妥協点として亜熱帯なのでヤンク国まで併合しないとねえ…」
「えっ!!」