表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

ヒーローの日常

俺は剣道葵。本日は晴天なり。


「我々は人類を選別せねばなりません。選ばれたいのなら逃げ延びなさい。」

澄み渡る青空の下でバカでかい怪物が演説している。



「誰か!!誰かーっ!!助けて!!」


幼子を抱いた女性が地に倒れ伏している。その後ろを歩いている白い人型生物。

そいつの腕が棍棒のように大きくなると女性の頭上めがけて振り下ろされた。

誰もがその母子は助からないと思っただろう。


のたのたと走りながら何とか俺が代わりに棍棒腕に殴られた。

頭蓋骨が陥没した。だが、俺は気力で踏ん張った。

そして、陥没したあたりから、ブクブクと肉片が膨らみ修復した。

これは、後天的に手に入れた力だ。

女性に向き直り、声をかける。

「もう、大丈夫ですよ」



「いややややあああああっ、バケモノぉぉおぉ!!」

女性はしっかりと俺を見ながら悲鳴をあげて、幼子を連れて立ち去った。


「はは。よしっ。パワーアップだぜ」


俺はハイテンションで人型生物に向かいタックルを仕掛ける。

「うらぁっ!どぉぉぉぉん!」



先ほどまでは敵わなかった強敵が、雑魚キャラになった瞬間だ。

白い人型生物は霧散した。


俺は周囲の人間に恐れられたり、嫌がられると何故か強くなる。


逆に愛されたり、優しくされると物理的に弱くなる。それこそ今鼻ほじりながら見ているお子様に3発ぐらい殴られて気絶する程度には弱くなる。


だが、俺は負けない。誰にも感謝されなくてもいい。幸せを感じなくても良い。


俺はこの力で悪夢のような日常を終わらせてみせる!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ