異世界の魔法鑑定
「それでは始めます」
翌日、近くの教会(?)に行った。
ここで魔法鑑定をするらしい。
「では、ここに手を置いてください。」
牧師さんらしき人が進行する。
その人が持ってきた本の白紙のページに手を置くと赤い光に包まれ、字が浮かんできた。
これがいわゆるステータスで、
自分が許可しないと他人には見えないみたいだ。
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赤城楓
人間
レベル:40
称号:レンハム家の客人 転移者
魔#□りょク#:550000
使用可能魔法:火属性魔法 レベル4
水属性魔法 レベル8
風属性魔法 レベル9
身体強化 レベル2
結4@#□かい(」魔法 れベル50
スキル:無効化スキル
常時発動
裁縫スキル
レベル6
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・・・いや、これおかしくない?
ところどころバグってるんだけど。
「い、今の光は・・・?」
なんか牧師さんが隅の方で震えてた。
「・・・大丈夫ですか?」
「ヒィィィ!す、すみません!
許してくだひゃい!」
さすがにそんなにびびられると傷つくんだが。
噛んでるし。
「カエデ、このことについては家で話そう」
「あ、はい。」
・・・牧師さんは放置するのか。
屋敷につき、ヴィータさんの部屋に行くと、
昨日と同じようにライラと少年がいた。
「2人とも、カエデも同じだったよ」
「やっぱり・・・」
「・・・」
同じ?
何を言っているんだろう。
「カエデ、これから話すことは絶対に誰にも言わないと約束できるかい?」
「はい。」
私は自信を持って言った。
ここに来てから謎が増えるばかりだ。
1つくらい答えにたどり着きたい。
「実はね、この2人もカエデとおなじで、
ステータスに異常があったんだ。
数値が桁外れなところがあり、
通常は白く輝く光がルライラックは青、
シューキは緑に輝いた。」
「・・・」
「カエデは、赤い光が輝いた。
ステータスの数値もおかしいのだろう?」
「はい・・・」
「見せてもらって良いかい?」
「はい。」
私はステータスを皆に見えるようにした。
ステータスは意思で念じれば現れるみたいだ。
他人への表示も同様だった。
「・・・これは、また異常な。」
「すごい・・・」
「うわ・・・」
3人がそれを覗き込みそれぞれのリアクションをする。
「そんなえげつないですか?」
「まあ、私達も同じような物だけど、
やっぱり普通と比べると・・・」
「ていうか、全体的に化け物レベル・・・」
「これは・・・すごいね。」
そして、3人で相談し始める。
「魔力500000とは・・・」
「この暗号の列何?」
「無効化って?」
数分たってから3人は同時にこっちを向く。
「カエデ、よく聞いてくれ」
「はぁ・・・」
「君くらいの年だとだいたいレベルは10前後、
魔法のレベルも2程度なんだ。」
「え・・・。私、やばくないですか?」
「ああ、非常にやばい。
だから、君はこれを誰かに知られてはいけな
い。」
「誰にも・・・」
「特に無効化スキルと、暗号の列、おそらく結
界魔法だ。
この2つは珍しい。
知られれば、利用しようとする輩が現れるだ
ろう。
良いかい、絶対に知られてはならないよ。」
「・・・はい」
そう答えるとヴィータさんはほっとした顔をした。