異世界での職場探し
変更しました。
my story〜もう一度、物語の続きを〜
→my story〜真っ白なページに新しい物語を〜
カエデの魔力量
500000→550000
「カエデちゃん、今日のお土産はね、
クリームパンよ!」
「ライラ、ありがとう。
今日はどこに行ったの?」
「パン屋よ。
そこで魔法具の釜が壊れてて」
「なるほど」
だからクリームパンか。
クリームパンにかじりつく。
「おいしい?」
「うん」
ライラはよくお土産を持ってきてくれる。
ブレスレット、パン、服・・・。
今までたくさんもらったな。
そこまで考えて気づく。
あれ、私もらってばかりじゃない?
私からライラに何かあげた覚えがない。
それに結構お金かかってない?
「という訳で、どうにかならないかなと・・・」
「なるほど。
ライラにも何か返したいと」
私はヴィータさんの部屋に来ていた。
この人に相談するのが1番良いだろう。
「私としては自分で稼いで返したいのですけど・・・」
「問題はどこで働くかだね」
「はい。」
「そうだな・・・この屋敷だとライラにすぐに
ばれるだろうしな・・・」
「ですよね・・・」
「そうなると町かな。」
「はい・・・」
「よし、私が仕事の合間に探しておこう」
「ありがとうございます」
「いやいや、良いよ。
そうだ、何かできることはあるかい?」
「そうですね・・・家事は一通りできます。
特に裁縫は趣味だったので、得意です」
「なら裁縫や家事の技術が生かせるところを探
そう」
「はい。ありがとうございます」
ヴィータさんも忙しいだろう。
本当ありがたい。
2日後、ヴィータさんから紙が届いた。
どうやら働き場所のリストのようだ。
・女性服専門店 クロスウォーク
・服屋 ハイトール
・手袋専門店 サムニ
・古着屋 ソール屋
その中から良いなと思ったのはこの4つ。
ここからは実際に行った方が良いだろう。
ということでヴィータさんに相談する。
「なら、シューキを連れて行きなさい」
「別に私1人でも・・・」
地図もあるし・・・。
「だめだ」
「でも・・・」
「これだけはゆずらないよ」
「・・・はい」
ヴィータさんの目が本気なので潔く引き下がる。
ローブをかぶり、シューキと町へ向かう。
「ライラにお返しねぇ・・・」
「うん。もらってばかりだから」
「ま、良いんじゃない?」
ー女性服専門店 クロスウォーク
「あの、私、カエデというのですが」
近くの店員さんに話しかける。
そこはよくショッピングモールなどにある
服屋と同じような感じだった。
「ああ、領主様から伺っています。
どうぞこちらへ」
奥の部屋に通され、椅子に座って待っているように言われる。
椅子に座るとふわふわだった。
しばらくすると、女の人が出て来た。
「ふぅん。見た目はまあまあだね。
接客はできるかい?」
「接客はあんまり・・・」
「じゃあ、話にならないね。
愛想もないし、他をあたりな」
「だめだった・・・」
店から少し離れたところでうなだれる。
そりゃあ、愛想ないのは知ってるけどさ・・・。
「まあ、カエデの愛想のなさじゃそうなるよね」
「うっ」
シューキにとどめを刺される。
「というか、他のお店でも同じような
ものじゃ・・・」
「まあ、可能性はかなりあるね・・・」
この先、働く所がみつかるだろうか。
ー服屋 ハイトール
「悪いね。他をあたってくれ」
「はい・・・」
ー手袋専門店 サムニ
白と金の外装、ほこり1つも落ちていないきれいな床、真っ白な大量の手袋。
「すごい高級感・・・」
「どうする?」
「むり。
私、庶民だしこういう所はちょっと・・・」
ー古着屋 ソール屋
ソール屋という看板。
赤いレンガと白の壁。
「ここはどうする?」
「行ってみる」
ここが候補の中で最後だ。
今度こそ、成功しないと。
白のドアを開ける。
「いらっしゃい」
中には1人の女の人が椅子に座って服を縫っていた。
20代前半の、茶髪をポニーテールにした、猫耳の人。
「おや、あんたかい?
カエデっていうのは?」
「はい」
その人は私の頭から足の先までをじろじろと見る。
私は視線がふわふわそうな耳に行きそうなのを
我慢する。
「ふーん。
裁縫スキルは?」
「持ってます」
「レベルは?」
「6です。」
「6?」
「はい」
女の人はじわじわと目を見開き、驚く。
「・・・何歳?」
「14です。」
「・・・シューキ、この子何者?」
「う~ん・・・俺達と同じ・・・かな」
「・・・」
「大丈夫だよ。良い子だから」
女の人はため息をつく。
「シューキのお墨付きか・・・」
そして、私の目を見つめると、
「よし!合格!」
と言った。
「・・・え?」
「だーかーらー、ごうかく!」
「でも、私、接客上手くできませんし・・・」
「そんなの気にしないよ。
少なくとも私とここの客はね!」
合格・・・。
「・・・ありがとうございます!」
「うん!そしたら、私はミーシャ。
早速明日からよろしく!」




