異世界の占い
紫のテントに占いの館という看板。
確かにそれっぽい。
ここで占いをするみたいだ。
でも、本当に当たるのだろうか。
「カエデちゃん、そんな不安そうな顔しなくても大丈夫よ」
「え、顔に出てた?」
「ええ、バッチリ」
「ミーラばあちゃんは占いスキルのレベル8を持っているから平気だよ」
「長生きだし、よく当たるって評判だしね」
いや、それだめなやつじゃ・・・。
「では、始めるぞ」
「あ、はい」
私とミーラお婆さんはテーブルを挟んで向き合っている。
「名前はカエデだね。年齢は?」
「14です」
「ふむ・・・
見える・・・見える・・・見えるぞぉ・・・」
その台詞もよくあるだめなやつじゃない?
と思っていたら水晶玉が赤く輝き始めた。
どんどん強くなっていく。
「おお、これは・・・」
「これは・・・?」
「『持っている者』に出会い、
失われしものが戻る時、大切なことに気づく
だろう・・・」
「・・・え?」
「『持っている者』?」
「何それ?」
「分からん」
ミーラお婆さんは堂々と言う。
「『持っている者』も、失われしものも、
大切なことも、その時が来るまで分からん」
「えぇ~・・・」
「しかし、カエデ、お前も魔女様とシューキと同じだね」
「同じ?」
「水晶玉の光が白以外だった。」
ああ、それはまあ・・・うん。
「あ、ミーラばあちゃん、今の何を占ったの?」
「未来の運命だよ」
「運命か・・・ま、悪い未来じゃなさそうだし、
良いんじゃない?」
「そうね」
「う、うん。」
「ついでに魔女様とシューキも占うかい?」
「じゃあ、お願いしようかしら。
シューキはどうする?」
「俺もやってもらおうかな」
「何を占う?」
「そうねぇ・・・カエデちゃんと同じで未来の
運命かしら」
「俺も」
「それならそこに座っておくれ」
「それじゃあね、ミーラお婆さん。」
「腰気をつけてー」
「ありがとうございました」
「ああ、またおいで」
そろそろ暗くなるので、リンハム家に帰る。
行きと同じように麦畑の中を通る。
『持っている者』に出会い、
失われしものが戻る時、新しい力を手に入れ
るだろう
『持っている者』に出会い、
失われしものが戻る時、選択をすることに
なるだろう
2人の占いの結果だ。
上がライラ、下がシューキだ。
「あの占い、どういう意味なんだろうな。」
「さあ・・・。
その時にならないと分からないって
ミーラお婆さんも言ってたじゃない」
「まあ、そうだよね・・・」
しばらく沈黙になる。
「でも、3人とも前半は同じだったね」
「そういえばそうだね」
「『持っている者』に出会い、
失われしものが戻る時ってところね」
「つまり、その時も3人でいるってことだよね」
「そうだね」
「少なくとも1人じゃない」
「うん。」
『持っている者』とは誰なのか。
失われしものとは何なのか。
そして、私の大切なこと、ライラの新しい力、
シューキの選択。
また、謎が増えた。
この答えはいつ見つかるのだろうか。




