表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/25

異世界での外出

いつものように中庭でぼんやりして、

裏庭で遊んで、ライラを部屋で待っていた。


そして、ライラが勢い良く部屋に入ってきた。


「カエデちゃん!」


「ライラ、どうしたの?」


ライラがノックもしないで入ってくるなんて

珍しい。


「ヴィータ叔父様がね、カエデちゃんと町に

行って良いって!」


キラキラとした笑顔でライラは言った。


「町に?」


「カエデも大分ここに慣れてきたからね」


「ヴィータさん」


ライラの後ろからヴィータさんが言った。


「まあ、異世界のことを言わなければ大丈夫だ

ろう」


「ってことで、行きましょう!今日!」


「今日?!いきなりすぎない?」


「用意はできてるわ!」


「はやっ」


「良いから早く早くー!」


「え、ちょ」


ライラは私の手を引く。

確かに町に行くのは楽しみだけど、

急すぎる・・・!


「ライラー。俺の存在忘れてない?」


「あら、忘れてた」


「え、俺まじで忘れられてたの!?」


ヴィータさんの更に後ろからシューキが出て来て、ライラとコントのような会話をする。


「ほら、カエデちゃん早く」


「ちょ、ちょっと待って。

私も準備するから」


準備するといっても髪をきれいにするくらいだけど・・・





「良いかい、カエデ。

ライラとシューキから離れないこと。

異世界のことは話さないこと。

この2つを守るんだよ」


「はい」


レンハム家の門の前でヴィータさんに注意点を

確認される。

私はローブを着ている。

黒髪は珍しいから隠さなければいけないらしい。


「それと、怪しい人にはついていかない。

迷子になったら近くの人にレンハム家の場所

を聞く。

それから・・・」


「ヴィータ叔父様、おつかいに行く孫を

見送るお祖父ちゃんみたいになってるわよ」


「あ、すまない。

つい心配で・・・」


「えーと、それじゃあ行ってきます」


「行ってきます」


「行ってきまーす」


「ああ、行っておいで。

気をつけて・・・」


ヴィータさんに手を振りながら麦畑の中を歩いていく。


「町に行ったら何をするの?」


「やっぱり買い物!」


「・・・だと思った」


「何か問題が?」


「いや、なんも」



「あ、魔女様ー!」


いろいろ話していると6才くらいの子供が話しかけてきた。


「あら、トニスさんの家のエン」


「お出かけですか?」


「ええ、ちょっと買い物にね」


「だったら、僕の家の店にきてみてください!

しんしょうひんができたって父さんが言って

ました」


「あら、じゃあ、行ってみようかしら。

カエデちゃん、良い?」


「うん」


しばらく歩くと、屋台がたくさんある通りにたどり着いた。


「父さん!」


エンが近くの屋台にいた男の人のところに行って何か話している。


「魔女様。

いつもありがとうございます。」


「いいえ。こちらこそ。

トニスさん、新商品ができたそうですね」


「はい。」


「1つ・・・いいえ、3つ頂いて良いかしら?」


「はい。喜んで!」


トニスさんは鉄板の上に生地を落とす。

そして、水切りのような物で伸ばして・・・


「これ、クレープ?」


「知ってるの?」


「うん。

薄く生地を伸ばして焼いて果物とかを

包むんでしょ?」


「そうよ。あっちにもあったの?」


「うん。食べたことはないけど」


「じゃあ、絶対食べた方が良いわ」


「魔女様。どうぞ」


「まあ、美味しそう。

はい、カエデちゃん。

シューキも」


「ありがとう。」


「ライラがおごってくれるなんて珍しいな」


「シューキはカエデちゃんのついで」


早速食べてみる。


「どう?」


「・・・おいしい!」


生クリームとバナナの味が口の中に広がる。


それと、アイス。


「あら、アイスクリームが入ってる」


「はい。夏場に良いと思いまして」


「そうね。これは売れそうだわ。」


「ありがとうございます。

ところでそちらの方は?」


「カエデちゃんよ。

この子はね、私の友達なの。」


「おや、そうなのですか。

私はエルト・トニスと申します。

カエデ様、以後お見知りおきを」


「よ、よろしくお願いします。

あの、できれば様はなしで・・・」


「いや、魔女様のご友人なのですから・・・」


「なしで」


「・・・わかりました。

では、カエデさんよろしくお願いします。」


「はい」




その後、通りを進んでいろいろなところを見た。

その度にカエデ様と呼ばれた。


「さて、次はどこに行く?」


「そうねぇ、あそこも良いし、あっちも良いし」


「おや、魔女様、シューキ、それならウチに寄

っていかないかい?」


「ミーラお婆さん」


「ミーラばあちゃん、腰はもう大丈夫?」


「ああ、大丈夫だよ。

この前はありがとねえ」


気の良さそうなお婆さんに話しかけられた。


これは今まで見ていて気づいたのだが、

シューキはいろんなところで人助けをしている みたいだ。


みんなシューキに気軽に話しかけ、お礼を言っている。


「カエデちゃん、ミーラお婆さんは占い師なの」


「占い?」


「ええ、カエデちゃんも占ってもらいましょう」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ