どこへ行っても嫌われ者!?使用済み核燃料の異世界転生冒険譚 ~第2章~
私の名前は"浦 ん太郎"
人間たちに都合のいいように使われて地面に埋められていたはずなのだが、豚バラ肉の姿をした女神さまがこの度私に新しい命を下さるとのことで、前とは別の世界で新しい人生を歩むことになった。
姿形は以前のままなのだが、そのままだと移動も意思疎通も難しいことを察してくれた女神さまは私のために手、足、口をそれぞれ3つずつ下さった。
しかし、新しい世界の情勢はどうやら思っていたより芳しくはないようだった。
強大な暗黒の力をもつ大魔王が、部下の悪魔達から搾取した税金で核兵器の開発進めているとのことだった。
女神さまは私に、大魔王の悪事をやめさせてほしいと願っていた。
女神さまのおかげで得られた新しい人生。私は女神さまの恩に報いたいと思った。
そして私は女神さまから、ひのきのぼうを4つほど受け取り、冒険の旅に出ることになったのだったのだ。
ところでこちらの世界で新しい命を得たのは私だけではないようだった。