プロローグ
新しくこちらも始めました
ある世界のある国の王の間にて1人の王と件を携えた青年と青年と同じぐらいの年の女性が話していた。
「勇者よ、お主のおかげで、魔王による人類の破滅の道はなくなった感謝しておる」
「いえ、と言いましても。突然この世界に召喚され勇者と呼ばれたと思ったら送還方法が分からないと言われた時はかなり困惑しましたが、今自分の居るのはこの世界だと割り切ったまでですよ。それに変に意固地になってしまっても死ぬようなものでしたし。」
と勇者と呼ばれた青年と国王が話していると勇者と同い年ぐらいの女性・・・国王の娘が勇者に話しかけてきた。
「帰れるようになったら・・・本当に帰ってしまうのですか?」
若干目に涙を浮かべながら王女が聞いてきたが勇者である青年も苦い顔をして答えた。
「すいません。いくらあなたの頼みとはでも無理です。まだ向こうでもやり残したことがあるので」
そう答えると王女も分かっていたのかそれ以上訪ねてこなくなったが涙がこぼれるのを見て勇者の青年も心苦しくなった。
「ん、んん」と場の空気を変えるため咳払いをした国王が話しを戻した。
「それでは送還魔法が完成したら帰るのだな?」
その問いに勇者の青年は「はい」とだけ答えその話はお開きとなった。
勇者が元の世界に帰ったのはその話をしてから1週間後の出来事であった…
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