ボディーガード無双
学校はあさから騒然としていた。
なんせ、男の転校生が来るのだ。
キャッキャとはしゃいでいる。
ところで今日中間テストだってこと覚えてるかな?
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テスト期間終わりました。
ところで櫟 颯太くん、テストだいじょぶかな?
ーーーーーー
次の日…。
一時間目、国語総合
「はーい、テストを返しまーす。今回は100点が一人居ました」
マジか…。
この学校テスト結構難しいのに。
颯太君がトボトボ帰ってくる。
慰めてあげよう。
「颯太君、点数低くても気にしないで。
ここのテスト、難しいか……」
きのうせいだろうか。
今、ありえない数が。
クラス委員長の籠女林檎さんが、颯太のテストを見て言った。
「えー、颯太君が100点‼」
MAJIDESUKA‼
「ねえ、ねえねえ颯太あんた勉強したの⁉」
「さっきまで君づけだったのに⁉」
そんなことはどうでもいい。
「勉強したの⁉」
「し、してないけど」
「うそ、ならなんで『般若心経を漢字で全文書け』なんて答えられてんの⁉しかも達筆‼」
「一般教養」
んなわけあるか‼
まあ偶然だよね。
二時間目、数学総合。
「今回は100点が(ry」
クラス委員長の籠女林檎さんが、(ry
私は無言で颯太の頭を壁に叩きつけた。
三時間目、理科総合。
「今回は(ry」
クラス(ry
私は(ry
あれ、デジャヴ。
四時間目、総合社会。
「(ry」
ク(ry
私(ry
あれ、(ry
五時間目、英語。
もう書かなくて良いよね。
予想通りです。
颯太の頭はすでに血だらけ。
そんなこんなで一日が終わった。
颯太最強説。
ちなみに譲羽は例のガンの子、颯太は最初の話の語り部です。
颯太の視点はまだまだ先。