ボディーガードは変人でした(side久里浜譲羽)
私の名前は久里浜譲羽。
ごく普通の…とは言いがたいが、まあ、女子高生だ。
私の家はとある貿易関係の仕事をしている。
それは武器弾薬。
自衛隊、民間警備隊、警察、更には一部の暴力団まで。
我が国の武器弾薬の7割はうちの会社が輸入している。
私はそんなお金持ちのお嬢様なのだ。
親の仕事が仕事だから誘拐なども沢山ある。
通っている学校も超お嬢様高校だからある程度は安全だが、それでも何かあっては困る。
ついこの間もボディーガードさんがお陀仏してしまった。
歩いているときに小石で躓いて、頭を塀にぶつけてしまった。
まあ、仕事中にポケ○ンGOやってるような人だから、全く気にならないけど。
そして新しいボディーガードが決まったらしい。
なんと同じ高校生‼
同じ学校に通うらしい。
女の子なのにボディーガードなんて。
ーーーーーー
「譲羽、この子が新しいボディーガードだ」
お父様が紹介する。
えーっと、長い黒髪を後ろでひとつにまとめた、男の子。
……。
男の子⁉
「お父様‼うちの学校は男子禁制ですよ‼」
「いや、校長をお札ではたいたら許可をしてくれてなあ」
「なあ、じゃないです‼それって買収とか賄賂とかにぎにぎって言うんですよ‼」
男の子が口を開く。
「にぎにぎって言い方が古い。田沼意次か?」
役人の
子はにぎにぎを
よく覚え
「第一声がそれ‼?」
アホだ‼アホが二人おる…‼
「じゃあ、後は二人で仲良くな」
アホが一人に減った。
「まあ、よろしくお願いします…って、明日テストだ‼」
べ、勉強しなきゃ‼
次回、ボディーガード無双。