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お一人様地獄へご案内~

 五歳になった。


 飛ばしすぎか?

 まあ、何も話すことは無いしな。


 今居るのは病院。

 健康診断だったかで来たついでに病室棟を散歩している。


 暫く歩くと向こうの窓を少女が眺めていた。

 何故か放って置けない。


「どうした?少女。生きるのに疲れたのか?」


 少女はこちらを振り向くと、首を横に振った。


「私はもう、助からないらしくてね。だからこの世界の景色を心に焼き付けておこうと思って。

 それよりあなたはどうしたの?病気には見えないし」


「ああ、私は散歩をしていただけだ。

 それと、死ぬのは嫌なのか?」


「嫌に決まってるでしょ‼

 もっとやりたいことが有るのに‼」


「ならば直してやろうか?」


 ちょっと症状を見たら只のガンじゃないか。

 この程度なら30年後位には簡単に直せるようになってる。


人生じごくへようこそ」


「あ、ありがとう!」


 お礼を言われる筋合いはない。

 

「俺はお前を地獄に招待しただけだから」


「それでも、ね。

 あなたの望み通りこれからの人生、後悔しながら生きていくことにするわ」



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