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掌編小説集1 (1話~50話)

変化勝負

作者: 蹴沢缶九郎

頭に葉っぱを乗せた子ダヌキと子ギツネが変化勝負をしている。


「じゃあ、僕からいくよ。」


「えい。」と人間の姿に変化してみせた子ギツネ。見事なもので、それはどこから見ても人間であった。


「どんなもんだい。」


と得意気。


「凄いや。でも僕も負けないよ。」


今度は子ダヌキが「それ。」と人間の姿に変化する。その姿を見て、子ギツネが言った。


「この勝負は僕の勝ちだね。」


「何でさ?」


「だって尻尾が見えてるもん。」


見ればなるほど、お尻の辺りからひょっこりタヌキの尻尾が出ている。


「もっかい、それ。」


と子ダヌキは変化するが、何度やっても結果は同じだった。


「あれれ、おかしいなあ。」


元の姿に戻った子ダヌキの頭を見た子ギツネは、変化に失敗した理由を教えてあげた。


「タヌキくんの頭に乗せてる葉っぱ、枯れ葉だよ。」


二匹は顔を見合わせ笑った。

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