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シュガー君とは

あれから早7年、私は大学生になっていた。

佐藤くんことシュガー君とは、何やら縁があるのか、高校、大学と一緒である。

私は相変わらずイベント事には疎いが、シュガー君と会ってからはハロウィンに参加していた。参加といっても仮装したり、皆にお菓子を配ったりというガッツリとした参加ではない。シュガー君にお菓子をあげる

、ただそれだけだ。あの時からシュガー君はハロウィンの度、私の所へ来てお菓子を強請る。相当お菓子が好きなのだろう。わざわざ違うクラスの私の所へ7年も通ったのだから。


シュガー君と関わって、少し彼という人物がわかった。シュガー君はとにかく甘い物が好きらしく、無類の甘党だ。そんな彼の将来が不安だと本人に伝えたが、相変わらずの可愛らしい顔をふにゃりと和らげ「大丈夫だよ。食べた分動いているからね。」と言う。

こんなふわふわシュガー少年が、そのカロリーを消費するほど動いている姿なんて想像出来ない。

彼の周りはゆっくりと時が流れているような気がする。きっとあの性格だからこそ生み出せるわざなのだろう。不思議な人だ。

そんな不思議少年は年上のお姉様方にモテる。毎日のように可愛がられ、甘いものを餌付けされている姿は愛玩動物のようだ。その光景は日常茶飯事であり、大して気にするものではない。

私とシュガー君は腐れ縁の友達、ただそれだけだ。

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