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普通学科の劣等生(旧題魔法文明滅亡一万年後)  作者: 虹色水晶
第八章 「ゲームでやったことがある。でも睡眠や食事を削って修行をしたことはない」
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紅蓮の弾丸(3)

「まぁそれくらいの対策は取るか。いや、彼女の方が有利なのは当然か」


 鮮血連理草スィートピー・ブラッディエナが左手に蝶のヒーターシールドを造りだしたのを見て、作治はそう思った。

 ここは彼女の夢の世界。彼女より強者は存在しない。

 逆に考えれば彼女より弱い、或は同程度の力の持ち主は存在してもよいということになる。

 アミーラに転移魔法で『SUBWAY』の外に飛ばしてもらい、ついでに古代魔法文明の人型兵器を動く状態で造りだしてもらった。

 これで作治は鮮血連理草スィートピー・ブラッディエナと『同等以下』の条件で戦える。

 なにしろ作治本人はエンプーサでも、魔法学科の生徒でもない。武器防具を自らの力で造りだすことも、魔法を行使することもできないのだ。鮮血連理草スィートピー・ブラッディエナより強い者『ではない』。

 問題は鮮血連理草スィートピー・ブラッディエナを攻撃するための手段だ。

 核爆弾の一つでも使えば一発でカタがつくのだろうが、ここは夢の中の閉鎖空間だ。そうすると自分も含めてこの場にいる全員が死ぬ。

 ではレーザーライフルで蝶のヒーターシールドごと鮮血連理草スィートピー・ブラッディエナを撃ちぬいてはどうか?


「アミーラさん。レーザー兵器の類は造れる?」


 無線でアミーラに問いかけてみた。


『レザー(革)?革製防具を何に使う?そもそも妾達エンプーサは基本的に金属製品しか創れんぞ?』


 予想通りに答えが返ってきた。それはそうだろう。アミーラはバズーカすら知らないのだ。

 さらにそれよりも技術レベルが10年、いや100年ほど違う携行光学兵器を造ってくれ。などと言うのは流石に無茶ぶりすぎる。となると実弾兵器と、近接武器。それもアミーラが造れそうなものに限定される。

 ヒートホークは造れるかもしれないが、ビームサーベルは絶対無理だろう。

 追加装甲は造れても、フィールドバリアーの類を取り付けるのは不可能ということというのは予想がつく。


「じゃあ弾丸の補充は?」


『こっちで造って、そっちに転移魔法で飛ばせばよいのであろう?』


「それじゃあとりあえず中身が花火の銃弾を造ってくれ」


『それでは倒せぬぞ?』


「曳光弾。威力はなくともはっきりと視認ができる。僕の機体を囮にしてそこから引き離す」

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