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普通学科の劣等生(旧題魔法文明滅亡一万年後)  作者: 虹色水晶
第八章 「ゲームでやったことがある。でも睡眠や食事を削って修行をしたことはない」
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紅蓮の弾丸(2)

「一体なんなんですの?あれは?」


 言ってから、鮮血連理草スィートピー・ブラッディエナには思い当たる節があった。

 500メートル前方に立っているのは、自分と同じくらい背丈の鋼の巨人。

 あれは魔術師の墓場ウィザーズセメタリーの廃墟に転がる、巨大な人型兵器の残骸。

 古代魔法文明の遺跡にあったものはどれもこれも皆壊れていた。

 だが、動くものをみるのは、


「これが始めて・・・!」


 鮮血連理草スィートピー・ブラッディエナは歯ぎしりした。

 おそらくあれを創ったのはアミーラだろう。自分と同じエンプーサなのだから、金属でできた物を造ることなど容易い。

 それだけでなく、ここは夢の世界だ。

 エンプーサ本来の基本制約である、自分の体重より重い物を造りだすことが基本原則を『無視』できる。

 古代文明の人型兵器は巨大な銃を構える。

 もっとも、今の鮮血連理草スィートピー・ブラッディエナ自分の身長を10メートルに巨大化しているのだ。

 巨大ではなくだいたい丁度いいサイズの大きさの銃だ。

 そう。身長2メートルの人間が豆鉄砲を身長10メートルの自分に弾丸を撃ち込んでもたいしたことはない。

 だが、身長10メートルの巨人が同じく身長10メートルの自分に弾丸を撃ち込めばどうなるのか?

 小学校で習う四則演算は算術の基本だ。


 10分の10は即ち1。

 10/10=10/10。

 1=1。


 等身大の生身の人間に銃弾を撃ち込むの変わらない。


「随分と面倒な物を創ってくれましたわね!わたくしは面倒が大嫌いなんですのよ!」


 鮮血連理草スィートピー・ブラッディエナはボヤキながら、左手にヒーターシールドを造りだす。

 表面に蝶をあしらったデザインの模様が描かれたそれは、野球のホームベースを若干縦に伸ばしたような形状だった。

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