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普通学科の劣等生(旧題魔法文明滅亡一万年後)  作者: 虹色水晶
第六章 コーラを片手に、テーブルの前で仕事に励む連中
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みつめるぞ、世界のゆがみ

 二人がすっかり休憩モードに入ったのを見て、作治は何気なく机の上に置かれた納品リストらしき書類を一枚、手に取ってみた。


 ∽Σ〒〇ΡΙ ???????????

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「あれ?これ全部の段落、最初の部分が一緒じゃないの?」


 作治はなんとなく気になったので、二人に質問してみた。


「ああそれですか。ザーベラ・デプリメント社の社長の名前ですよ。スィートピー・ブラッディエナ。注文も受取人もその人物となっています」


「じゃあそのスィートピーさんを探せばいいんだね?なにしろザーベラ社の社長なんだ。そいつを捕まえて魔王の前まで引きづり出せば万事解決だ」


 作治の良案は、あっさりとアミーラに否定された。しかも理由付きで。


「はは。なにを言うておるのだ。こんなものは偽名に決まっておろう」


「偽名?」


鮮血連理草スィートピー・ブラッディエナだぞ?こんなダサい名前子供につける親なんてこの世にいるわけなかろうて」


「言われてみればそのとうりだ。死銃デスガンとか、悪魔の右腕デーモンライトとかと同じレベルの偽名だ」


「そうだろう。そうだろう。きっと食事も睡眠もまともにとらず、一日中椅子に座り、机に向かって魔術の修行レベルアップをシコシコ励んでいるに違いないぞ?なにしろ死銃デスガンで悪魔の右腕デーモンライトなのだからな。奴らはそういう人種なのだ」


「そうだね。それにしても鮮血連理草(笑)かww。一体どんなやつなんだろうねww」


「そりゃまあ、サクさんと同じくらいの年齢の男性にも関わらず、ウチの支部長よりも肥っているんじゃないですかねぇ、ぷぷ・・・」


 パッショリもたまらず飲んだコーラを吹きこぼす。

 そんな話をしながら、作治は自分達のいる部屋が急速に伸びたり、縮んたり、歪んでいる様光景に気づいた。

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