主人公が内政チートする前なら牛乳とかの方が自然だよなぁ
「まさかサクさん。貴方街の建物を造るために必要な建築資材が時間と共にどこからともなく自然に湧き出て増えていく、なんて考えているんじゃないでしょうね?」
「おいおい。パッショリ。こやつは魔法学科の生徒だぞ?きっと建築資材を魔法で造りだせばよいとでも考えておるのだ」
「あなた達僕をなんだと思っているんですか?」
「魔法学科の生徒であろう(でしょう)?」
「普通学科です!」
「まぁ気持ちはわからんでもないぞ?魔力を消費して無から有を造りだすことは可能だ。不死公本人もできるそうだからな。ただ、その不死公本人が言っておったな。『野菜が欲しければ、畑を耕した方が早い』とな」
アミーラは作治にもコーラを飲むよう勧めながら言った。
「どうゆうこと?」
「魔法で無から有を造りだす行為は消費する魔力が釣り合わないそうですよ。なんかエントロピーとかいうものらしいのですね」
「エントロピー・・・。ああ、エントロピー。エントロピーね。そりゃ釣り合わないわけだわ」
「む、やはり知っておるのか!」
「エントロピーを御存知とは、流石は魔法学科の生徒ですね・・・」
「普通学科です」
「ともかく不死公は何もないところから物を造りだしたはせん。基本的にな」
「あれ?でもアミーラさん達エンプーサは?武器防具を自由自在に造りだせるんじゃ?」
「厳密には制限ありまくりだな。基本は自分の体重以下。周囲にある水や空気、泥などを自分の体にまとわせ、武器防具に変えている、ようだ。ま、詳しいことは妾達もよーわからんがな。少なくとも建築資材や食べ物は創れんぞ」
「サクさん。魔法では建築資材も食料も手に入らないことは理解できましたか?」
「うん。なんとなく」
「住居にしろ店舗にしろ、街に建物を建てるには大量の建築資材が必要になります。建築資材は主に石材と木材です。石材は採石場で採掘すると、木材は森林を伐採すると入手可能です」
「いや、それくらいは知っているよ・・・」
「いいえ!貴方方魔法学科の生徒はまったくわかっていらっしゃらないっ!!」
コーラを飲み、喉の潤いをチャージングしてからパッショリは続ける。
「採掘したらそれで終了?伐採したらそれで御終い?そんなわけないでしょ?!それならそこら辺の冒険者の方がまだ理解しています!何故なら彼らは依頼で洞窟なり迷宮で入手した品を歩いて持ち帰ってくるからその労苦を理解しているのです!!」
「そうだ!ほれ、よくあるであろう!回復と攻撃は使えるが、脱出の魔法だけは使えぬ迷宮とか、途中で力尽きると目的の品だけ失って入り口まで戻される洞窟とか!!」
「あー。そういえばそういのがあったような。ないような・・・」
「ともかく石材と木材は陸路で運ばねばならないのですが、これらは非常に重いのですよ」
「うむ。重量を軽減する魔法はあるが、それにも限界はある。結局は荷車に載せた方が効率がよい」
「そこまでしてただの石や丸太を街まで持ち帰る意味ってあるの?」
「ブラックスミスやカーペンターの友人がいればそのようなお話がいくらでも聞けると思いますがね」
「あるよっ!!ブラックスミスのフレに大剣造ってもらったり、カーペンターの友人にアーヴァレスト用意してもらったりとかっ!!」
「ないな。だってお主(貴方)魔法学科でしょ?」
「普通学科です!!」




