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普通学科の劣等生(旧題魔法文明滅亡一万年後)  作者: 虹色水晶
第六章 コーラを片手に、テーブルの前で仕事に励む連中
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異世界のお姫様がなんで毎度紅茶飲んでるの?って指摘を某サイトでみたことあるわ

「コーラ貰って来たよー」


 惜しまれつつも三人組の戦士たちと別れた作治はコーラを抱え、アミーラたちが仕事をしている部屋に戻ってきた。


「作業は順調ですか?」


 作治はよく冷えたコーラの瓶の栓を抜き、二人に渡しながら尋ねた。


「みてわからんか」


 作治から受け取ったコーラに一口つけながら、アミーラは作業を続ける。


「どうもありがとう」


 パッショリはコーラを受け取るとテーブルではなく床の上、万が一倒れても書類が濡れて駄目にならない場所におき、そのまま作業を続ける。

 アミーラは書類を3枚。パッショリは10枚調べ終わったところのようだ。ここら辺はやはり本職と言ったところであろうか。


「今のところはなにも」


 パッショリはそう答えた。


「ここの貿易会社と直接取引会ったんだよね?」


「私が直接担当したわけではないですが、どうもそのようですね」


「なら怪しい物とか売り買いしてないかな。武器とか、麻薬とか」


「そういう類の物は一切売買されていませんねぇ」


「されてない?」


「ええ。魔王領から送られて来る商品としては鉄鉱石、戦争捕虜など」


「捕虜?」


「現在、魔王軍と人間の国々は休戦状態です。です正規遠征軍の斥候、命知らずの冒険者、そして、サクさんのような魔法学科で一日授業を受けただけで、『何度でも言おう!俺様は天才だ!!』などと言い出して、たった一人で魔王を倒しに行こうとする”自称勇者”様が大勢魔王軍に生け捕りにされある者は鉱山労働に駆り出され、またある者はプランテーション農園で働かされ、またある者はオークの花嫁候補となります。そして、人間の命は金より重い。ということで貿易時の代金支払いとして人間の捕虜が魔王領から送られて来るのです」


「僕は普通学科です」


「となると。魔王がサクさんを処刑する理由がありません。捕えた人間は強制労働させるか、人間の国との貿易の代金支払いに使えばいいんですから」


「何か理由があるとか?」


「サクさん。ご家族に勇者オレッツェの末裔、あるいはそれらしき方はいらっしゃいませんか?」


「自称は多いけど、間違いなくあの魔王を倒せそうなのはいないよ」


 作治にそう言われ、パッショリは少し残念そうな表情を浮かべた。


「私は、貴方が勇者の末裔だと嬉しいですね」

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