ネット小説にwikiでアクセスしてもの造るってあるじゃん?でも限界あるよね?
「こちらが件の資料になります」
支部長は書類の詰まった箱をテーブルの上においた。
「ありがとうございます。支部長」
パッショリは座っていた椅子から立ち上がり、支部長に深々と頭を下げてから再び着席した。
「では、書類を精査しましょうか」
「うむ。そうであるな」
アミーラはパッショリにうなづきながら、箱の中にある書類を一枚とってから、何かを思い出したような顔になった。
そして作治にその書類を見せた。
「サク。この内容わかるか?」
当然ながら、アミーラが作治に見せた書類はこの世界の標準的な言語で書かれている。
日本語でも英語でもない。
「ごめん。何が書いてあるのかぜんぜんわからないよ」
「うむ。まぁこれはしかたないのやもしれんな。事前に連絡しておいて、この商会にあるザーベラ・デプリメント社との過去3年間の取引記録をすべて用意してもらった」
「じゃあこれを調べていけば魔王を追い詰める手がかりが?!」
「ま、何が出てくるにしろこの書類を調べ終わるのに一週間もかからんだろう。それまでお主は妾達の給仕係でもしておれ」
「そうですね。魔法学科の生徒さんには簿記の知識なんてないでしょうから決算書類なんて見ても意味が理解できないと思いますね」
少々ムッとしたが、確かにそうだ。仮に簿記の知識があってもこの世界の文字が読めない以上あまり自分は役に立たない。
ここは大人しく自分は裏方に徹し、彼らの調査活動に協力すべきだろう。
「わかった。じゃあ僕は大人しく椅子に座っていればいいのかな?」
「とりあえず妾のツケで人数分のコーラを注文してきてくれ」
「コーラ?」
「え?アミーラさん、コーラを奢っていただけるのですか?!」
パッショリはたかがコーラに酷く喜んでいる様子だ。
「サクさん。聞きましたか?!コーラですよ!コーラ!」
「え?なにそんなに喜んでるの?コーラで?」
「ああ、その様子ではサクさんは産まれてこの方。コーラを一度も飲んだことがないのでしょうね」
「まぁサクの故郷のニホンにはコーラはないだろうな。あれが造れるのは魔王領の薬剤師だけだ。何しろ、かの不死公ですら、コーラを造ろうと思いったってから、完成に至るまで、千年の歳月を宥下のだからな」
「コーラ一つ造るのに千年かける魔王っていったい・・・」
「というわけで、人間の国にはないその珍しい飲み物をサクに馳走してやろう。どうした?はよいけ」
「・・・うん。わかった」




