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逆説裁判(4)

「それではサクさんの現在の状況を整理しましょうか」


「牢屋に入れられている」


「そうではなく、法律上の状況です。まずこちらをご覧いただきたい」


                   海


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

漁村


         雪山

             \   

            マジノス迷宮        砂漠         魔王殿ヒラヌマ                                          →魔王領

              ベルゲン\

       森森森 森森森   「─────────_________}

    キエフ 森森森森森森      {                   }

         森森森森森森      {                  }

          農地   農地    { 魔王領からの密貿易船→       }

    レーゲスブルグ         {                   }

                     {                   }

         聖アンジェリカ修道院  {                  }   

                       {                  } 

          農地    農地    {    ブルカナ湖       } 

                     {                 }

西方開拓地←                {                   }

                    { ←魔王領からの密貿易船      }

     ミリア         イスカンドリア{                 } 

              アルセナレ造船所 {                }

  ブリュージュ              {                  }

                      {                  }

          王都ローヌ 



「なにこれ?地図?」


「左側が私達人間の国。巨大な湖、ブルカナ湖を挟んで右側が不死公の支配する魔王領ですね」


「右側がぜんぜん正確じゃないんだけれど・・・」


「魔王が支配し、魔物が闊歩する土地を歩き回って正確な地図が作成できるとお思いですか?」


「なるほど。そりゃそうだ」


「それで大前提と話となりますが、50年前の魔軍大侵攻を人類が退けた際、マジノス条約というのが人類、魔軍の間に結ばれたのをご存知ですか?」


「マジノス条約?南極条約みたいなもんかな?」


「サク。お主魔法学科の生徒であろう?将来どこぞの王宮に仕えるのか、或いは冒険者になるのか知らんが、マジノス条約位は知っておいた方がいいぞ」


「いや。だから僕は普通学科の生徒で・・・」


「マジノス条約は戦時条約です。人類諸国連合と魔王領の間には貿易船が定期運航し、人やモノ、金銭のやり取りがあっても敵対国家同士ですからね」


「敵国と商売するの?それって変じゃない?」


「私達商人はそれでいいんですが、冒険者だの、正規遠征軍だのといった方々はそれでは困るんですよ。そして魔王領にも同様の方々。職業軍人と呼ばれる方が大勢いらっしゃるようでしてねぇ。」


 パッショリは溜息をついた。


「で、具体的な条約の内容なんですが。暫定的干渉地帯の設定と非戦闘員への攻撃禁止が主な内容です」


「ざんて・・・なにそれ?」


「北に砂漠がありますね?その農業も牧畜にも適さぬ広大な土地を人類、魔王領双方の支配下に属さない土地にすることで街一つを焼くような大きな戦争を回避することにしたんです」


「なるほど」


「それで今回サクさんが裁判にかけられる罪状なんですが」


「うん」


「不法入国。遺跡の違法な盗掘。そして殺人罪です」


「はいいっ?!!」

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