表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
普通学科の劣等生(旧題魔法文明滅亡一万年後)  作者: 虹色水晶
第二章 即死魔法も銃も槍も効かぬ化け物
15/81

なるとクラブ(5)

「ロケットランチャーを知らないの?」


 少々戸惑いながらも作治はアミーラに確認する。


「うむ。というか、まさかサク。お主、『ロケットランチャーというのはドラゴンだって一発で倒せる魔法の杖なんですよ(ドヤァ)』とか言うのではあるまいな?」


「黒髪ロングヘアーの漆黒のドレスを着たハルバード使いがそんな連中と一緒に旅をしたって話をしたって噂を聞いたことはあるよ」


「そうか。『ろけっとらんちゃー』とやらはハルバードの一種なのか」


 言うなり、アミーラは高く掲げたその右手に長大なハルバードを現出させた。

 そして、次の瞬間その重みで潰れた。


「うぉいっ!!」


「フフフ、どうだ?成功したであろう?」


 長くって大きくて太い鉄の槍斧に小さな肉体を歪められる様に押し付けられながら、アミーラは作治に微笑んで見せた。


「成功したか?じゃあないでしょ?!どうしてハルバードなんて出したんですかっ?!」


「たった今説明したではないか。妾達は武器だの防具だのを造りだすのに魔術を行使する必要などない。ただ頭の中でイメージするだけでそれが瞬時に出てくるのだ」


「じゃあ戦車タンク出してよ!僕がそれに乗って戦うからっ!!」


 作治はヤケクソになってよく考えもせずにそんなことを言ってしまった。


「うむ戦車であるな」


 アミーラが念じると金属製の、車輪と椅子のような物体が出現した。まるで人力車のようだ。


「なにこれ?」


戦車チャリオットだ。あ、馬とか牛とか、生き物は出せんからな。で、これでどう戦う?」


 残念ながら、作治は征服王と呼ばれそうなほど筋肉質な男ではない。むしろひょろひょろしている。


「戦車って・・・普通タンクでしょ?」


「タンクとな?」


 今度は水槽がでた。


貯水槽タンクだ。中の水ははいっとらん」


「こんなもんどうしろと?」


「いや。サク。お主のアイデア自体は正しいぞ。メタルイーターの弱点の一つなのだからな」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ