序章
この物語は一人の少女が国の軍師となり、まものに抗う物語。
少なくて申し訳ないです、これからはちょっと増やす予定です。
あくまで予定です。
人は何故、生きてるのだろう。
人は何故、死ぬのだろう。
人は何故、抗うことをやめないのだろう。
resolution Ⅰ
十年前、突如とした魔物の襲来により土地は枯れた。
町は荒廃し、自然の草木はもうない。
十年で魔物の進行は凄まじかった。
たった十年で世界の大半は魔物達の住処と化した。
「また、守れなかった」
ひと月ほど前、花が咲き誇っていた場…それもただの焼け野原となっている。
またひとつ、国が滅んだ。
「これ以上、奴らの好きにはさせられないのに」
焼け野原の大地の上、呟いた。
「騎士部隊、防騎士部隊、魔物の迎擊。
魔術師部隊、聖士部隊後方より支援。
竜騎士部隊は裏門より出撃、10km後方へ下がり迂回、横部から奇襲。」
深緑の国ダンデリオン。
「ここももう攻撃を……」
丘の上からダンデリオンの国を眺めた。
「横部から奇襲…敵は表をおおうように陣しているので後方の奇襲をしても感づかれる。
いい策です……が、敵の視線を奇襲地点にあてないようにしないと感づかれるでしょうね。」
敵の不意をつかなければ奇襲にはならない。
ただでさえ迎擊戦では奇襲は使いにくいのだから。
奇襲する前に見つかれば奇襲でもなんでもない、ただの愚策だ。
しばらく眺めていたが、やはり気づかれて逆に大きな隙をつくることになった。
結果は大敗、砦を守りきることはできているが被害は大きい。
「やはり、お助けしましょうか。」
今度こそ、と心に誓い丘を降りた。