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学校の天使とカリスマ生徒会長は、お互いに本性がバレていない(つもり)〜学校では完璧でも、配信と親づてで全部筒抜けです!?〜  作者: 兎野うさぎ


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5/8

5話 岩波深藍は思ってたのと違うらしい

今回は舘風瀬那視点です

 家に着いた。


 ……はぁ。


 今日も、うざかった。


 学校にいると、どうしてこうも「わからないから教えて」って顔をしたやつが多いんだ。


「舘風くん!

 今日の三角関数のグラフを使った問題がわからなくて……」


 知らねぇよ。


 教科書、読め。


 まずは教科書を最初から最後まで読め。

 それで理解できなかったら、教師に聞け。

 それでも無理なら、もう一回教科書を読め。


 ……と思う。


 でも、口には出さない。


 なんでか?


 決まってるだろ。


 好感度のためだ。


 この学校じゃ、

 成績が良いだけじゃ意味がない。

 運動ができるだけでも足りない。


 結局、最後に物を言うのは

「舘風瀬那って、いい人だよね」

 その一言だ。


 実際、社会でもそうだろう。


 噂は勝手に広がるし、誰がどこで何を話すかなんて、予測できない。

 能力よりも、人にどう思われるかが人生を左右する。


 だから俺は、

 正直どうでもいい相手にも丁寧に、優しく、笑顔で接する。


 それが一番、得だから。

 そして成功への一番の近道だから。

 そう、俺は信じてる。

 ……それだけの話だ。


 はぁ。


 生徒会の仕事、やるか。


 今日の質問対応のせいで、本来終わらせるはずだった書類が手付かずだ。


 本音を言えば、仕事の邪魔をされた気分でしかない。


 マジで、うぜぇ。



「あ、瀬那。そろそろご飯だよ」


「……母さん、ノックくらいしてくれ」


「はいはい。

 あ、そうそう。今日ね、岩波さんのお母さんとお茶してきたの」


「岩波……?」


「ほら、小学校一緒だったでしょ。学年は違ったけど」


「あー……」


 正直、覚えてない。


 小学校の頃は関わりもなかったし、今みたいに注目される存在でもなかったはずだ。


 でも、今は知ってる。

 学校の天使。


 誰にでも優しくて、勉強も運動もできて、敬語で、品があって。


 俺みたいに計算して優しくしてるわけじゃなくて、きっと本当に、そういう性格なんだろう。


 たまに副会長の三条の手伝いとして生徒会室に来るしな。


 ――正直、少し羨ましい。


「その子ね、

 ぶいちゅーばー?っていうの、やってるらしいわよ」


 ……は?


 Vtuber?


 あの、学校の天使が?


 お淑やか系のVtuberがいないわけじゃない。

 でも、配信の世界はそんなに甘くない。


 人間関係も面倒だし、アンチだって必ず湧く。

 綺麗事だけじゃ、続けられない世界だ。


 岩波深藍が、噂通りの人物だとするなら。


 ――本当に、やれているんだろうか。


 それとも。


 岩波深藍は、

 俺が思っていたのとは違うのかもしれない。

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