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番外編①【教師の端くれ】
※短めです
3ヶ月前。
ジルがA-ランクへと正式にランクアップした際のお話。
「どうして盗賊たちを0倍し、消してやらなかったんですか?」
アークは突如訊ねた。
「あのなぁ。効率を求めるならそれでも良かったかもしれない。だが、それは駄目だろ」
「どうして」
「道徳的にだ。これでも、教師の端くれだからな」
「……なるほど」
ジルは「分かったならいい」と寝床に腰掛ける。
「では、他人の戦斧を消すのはいいんですね」
「……」
(ふふ、これでは流石の先生も反論出来ないでしょう)
アークはニヤリと笑みを浮かべた。
「あれは……危なかったと思ってる」
「えっ」
ジルはそれ以上何を言うでもなかった。
アークは、何故か自分が恥ずかしくなるのであった。




