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ブラックホール

作者: 本野とも

それはほんの小さな想い

誰もが持つ小さな不安


僕が生み出したその想いは

うまく消化する機会を失し

少しずつ 少しずつ

膨らんでゆく


小さいうちならば

それなりに消す術もあったろうに

自ら投じたエネルギーを吸収し

どこまでも膨らんでゆく


そして 嗚呼

その一瞬をきっかけに

その膨らんだ想いは

内へ内へと収縮する


その重すぎる想いは

僕を壊し 更に内へと

深く 昏く 更に内へと

何物も 逃すことはなく


そんな僕を憐れんで差す

光すらも取り込み 逃さず

全てを昏く変えて

虚だけがそこに残る


微かに発する波動は

逃れられない光の哀しみか

それでもここに在ると言いたい

僕のSOSなのか


自重で潰れ

近づく者を巻き込み

光すら呑み込む

昏き虚でしかなくなっても


それでも僕はここにいるのだと

信号を発し続ける

この自重に囚われた全てを

解放できる時を信じて

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