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6日目
崖だ。
底が見えないくらい深い。
何故1人でこんなところにいるのだろう?
1人だからいるのかな?
悲しい、苦しい負の感情が溢れてる。
でも、怖くはない。
私の後ろは森。
崖の先も森。
そこにたたずんでいる。
何かを待ってる?
何を?
しばらく崖の底を眺めている。
歌を歌っている。
暖かく、そして悲しい旋律。
後ろから生き物が群れでやってくる。
私のところに一直線。
なんで分かるのだろう?
私は笑っている。
生き物の姿が見えた。
私は振り向き何かを言った。
そして後ろに下がって行った。