最底辺は、ここ。
お金がない、でも、もう働けない、返すあてもないから借りられない。
いよいよどん詰まり。
そうして向かったのは市役所。
生活保護の申請に。
保護の申請はスムーズだった。役所の人もきっと通ると思うから安心して、と言ってくれた。
申請から受給まで約三週間、その間は役所に行って食料をもらうことができた。
そうして始まった生活保護の生活。
とりあえず、休もう。
あとは市役所の言いなり、まずは自己破産、それから病院探し、自己破産は法テラスにいけば段取り組んでくれて、病院は市役所の保健師さんが見つけてくれた。
そうして、療養の日々が始まった。
そうして、次の問題が生まれた。
「どうやって、休むんだろう?」
とりあえずゲームをやってみる、何も感じない。
とりあえず横になる、過去の出来事やネガティブな思考が頭を埋め尽くす。
働いたころに比べれば食にも趣味にもお金をかけられない。
どうすればいいんだろう。
そう思ってからはもう月日の感覚がほとんどない。
とりあえず節約しながら、何とか食べていって、通院して、散歩だとか日光浴びるだとかできる範囲のこと試していって、でも心休まる時間なんか一瞬もなくて。
症状も軽い時と重い時もランダムで、数年前までは希死念慮は当たり前、一番ひどい時は「死にたい」じゃなくて「自分は死ななくちゃいけない」という強迫性の強い思考に追い詰められる「自殺衝動」を起こし、風呂場に行って包丁を自分に突き付けることさえあった。
自殺衝動ともうひとつ、ネットでそこそこ有名でお金ありそうな人が双極性障害で自殺したニュースを見つけた時があって。前日の朝までは普通に朝ごはんの写真とかSNSに上げてたのに、次の日に突然亡くなってて。
この二つの経験から自分に負荷をかけるのはもうやめようと思った。
自分の生を望んでる人がどれだけいるかはわからないけど、もしかしたらいたかもしれない人を悲しませることになってしまうから。できるだけ生き延びる選択をしよう、とは思ってる。
そうして自分がストレスがかかると予測される出来事や、自殺衝動の時に感じた心拍の動きを感じたらもうそれ以上は近づかないようにしてる。
しばらくして去年の春ごろ、療養生活を送りながらあまりの進展のなさに疑問を抱いたタイミングで主治医から入院の誘いがあったので思い切って日常生活を捨てて入院してみることに。
脳血流の検査やMRIとかいろいろ検査してみるも異常は見つからず。これでどこか異常があってそれを対処すれば治る、だったらどれだけ簡単なことか……。
結局約一か月の入院生活も睡眠外来の診療を増やしただけに終わることに……。
退院して、睡眠外来と訪問看護が増えて。今年の冬に30になりなにも変わらないままもうすぐ31に。
そんな今の思いをまとめて終わりにしたいと思います。