Episode0 「プロローグ」
どうも!
お読みいただきありがとうございます!
「右に三体...いや、四体いる。」
「りょーかい。連携攻撃やるから配置について。」
「ハイハイ。」
「一、二、三で行くわよ。...一、二、三!」
バッ、と砂を蹴る音が小さく響き、およそ120フィート先の四人組に向かって走り出す。
今プレイしているモードはデュオなので、相手チームはチーミングという絶対にやってはならない行為をしている。
だから、俺とこいつの二人で、制裁を与えないといけない。
二秒程走った。
そして、「Kanachin」「Kenchan」「Mikurun」「Tukumon」と書かれたプレイヤーネームが見える。
「彼奴ら...」
「ええ、リア充よ。」
「作戦変更!今より、対リア充専用先方に切り替える!」
「合点承知!!!」
この会話を交わすなり、二人は武器をしまい、手榴弾に持ち変え、こう続ける。
「「リア充は...!」」
声が聞こえたのだろう。
イチャついていた四人組はこちらに銃を構え、がむしゃらに乱射した。
しかし、弾道が単純なので、すべて簡単に避けられる。
撃ちまくり、無駄に弾薬を消費したリア充共は、リロードに入った。
とたんに二人は安全ピンを抜き、投げ、そして叫んだ。
「「爆発しろぉおおぉおおぉぉぉお!!!」」
\ドォオオオオオン/
重い爆発音が響く。
そして、二人の上に、[NICE KILL!!!]という文字が現れ、ドクロマークの横のカウントが17から21に増えた。
「ふぅ...スッキリしたぜ。残りプレーヤーは?」
「えっと...私たちを抜いて八よ。」
「そっ、...一気にいくか。」
ゲームの残り時間は3分15秒。
二手に別れ、敵を見つけては正確な射撃で撃ち抜く。
「ぐわぁ!」
「きゃぁ!」
「おわっ!」
「嘘だろ!!」
俺が倒した四人の最後の言葉。
この驚いた顔を見るのがたまらない!
残り時間、2分21秒。
プレイヤーの残り人数は...1人。
先に見つけたのは...こいつだった。
「追い詰めたわよ。諦めなさい。」
「くそっ!見逃してくださーい!」
何処か嘘っぽい顔をし、逃げ始めた[Jack]という名前のプレイヤー。
「待ちなさい!」
不適な笑みを浮かべ、思った通りポケットから何か取り出し、投げつける。
\BOOOM!/
「コホッ、コホッ、これはっ、煙幕!」
「ヘヘヘッ、バーカ!このままゲームが終わるまで逃げきって、引き分けにしてやるぜぇ!」
みんなに一つ警告しておこう。
相手を見下したりしたときこそが、最大の"スキ"になるのだと。
今からそれを証明しよう。
Jackの前から人影が現れる。
俺だ。
「残念。そうはならない。俺たちの勝利だ。」
前方不注意によって、目の前にもう一人いることに気が付かなかったらしい。
「しまっ!」
「チェックメイトだ。」
\ドン!/
[Jack]のHPバーはゼロになった。
\テテレテッテレー/
[YOU ARE CHAMPION!!]
神々しいBGMとともに、目の前に大きくこの文字が現れた。
「もーう!ラストキルまた盗ったわね!」
「うるせーな。あんな大事なところで妨害アイテムなんか食らうからだろ。」
「なっ...!」
悔しそうな顔をして、こちらを睨み付けてくる。
だが、すぐに晴れ晴れした顔に変わる。
「ま、いいわ。」
なぜなら....
「これで...」
「「Hot Battle Royal 777連優勝達成!!」」
\ギュ!/
気がついたら抱き合っていた。
「っ!悪い。」
「べ、別に...いいわよ。//」
「あっそ。じゃ、明日も学校だし、寝るか。」
気がつけば、時刻は0時を過ぎている。
「そうね。おやすみ。」
「ああ、また明日。」
俺達はただの女子高生と男子高生。
一つ皆と違うのは、約20のゲームで世界ランキング一位を獲得しているということ。
深夜投稿、頑張ります。
3日に1話投稿を目指して頑張ります!
(別サイトで同じことを書いても守れませんでしたが)