从 ゜∀从は孤独から抜け出すようです。
从 ゜∀从「……フゥ…。」
夜の街は嫌いじゃなかった。
行き交う人間たちの喧騒、夜の闇をかき消すネオン。
話し相手がいる訳では無いが、家に独りでいるよりは数倍マシだと感じる。
从 ゜∀从「…てっ…」
タバコを片手に、上の空になりながら歩いていた。
すると体に何かがぶつかる。
「っ…おいてめぇ!どこ見て歩いてやがる!」
「お、兄貴、こいつ女ですぜ」
「おいおい、兄貴にぶつかっといてすみませんの一言も無しかぁ?あぁ?」
「ちょっとそこの裏路地まで付き合ってもらおうか」
从 ゜∀从「…あー…。」
やらかした、と思った。この手の連中はこの街には腐るほどいる。しかし今回は相手が四人。ごく稀にこういうことは起きるが、普段はだいたい2人程度だったため、四人相手にはどうしたものか、と、四方を囲まれながら腕を引っ張られ、背中を乱暴に押されながら、路地裏へと連れていかれた。