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0話 祈り

本小説が自身の処女作となります。

お手柔らかにお願いいたします。



 あぁ。


 きっとこれは罰なんだ。


 一人だけ生き残ってしまった私はきっと、この教会で一人きりで死んでいく。


 お母さんも、お父さんも、お姉ちゃんもいない。


 どれだけ祈っても伝説の英雄も、古の賢者も、救済の天使も現れない。


 どんなにつらくても誰も救世主になることはない。


 たった一週間で家族を何人も失った。


 きっとここで全て終わっても、私は後悔はないとだろう。


 でも。最後に一度だけ。私の死を誰かに見届けてほしい。


 誰でもいい。だれか。


 一緒に――。



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