いただきます?
ピロリロリロリロ~♪
「いらっしゃいませーーー」
東京のとある駅の隣にあるる一軒のコンビニで俺はアルバイトをしている。
5年ほど働いているので、入れ替わりが激しいコンビニバイトの中では、ベテランといえるだろう。
そんなベテランの俺でも対処に困るものがある。
それは客が少ない暇な時間が到来することだ。
何分地下鉄の隣にあるものだから、地下鉄のダイヤに影響されて混む時間と空く時間の差が激しい。
この仕事の中で一番大変なのは、暇な時間をどのようにして乗り越えるかということだ。
まぁとはいっても仕事中なので、妄想をして時間を稼ぐしか方法が無い。
時々妄想しすぎて変ないい間違いをするやつもいるらしいが、ベテランの俺はさすがにそんなはミスはしない。
おっと客が来た。
「お願いしまーす。このブリトー温めて欲しいんですけど」
俺はマニュアル通りにしっかりと対応した。
「こちら少し封を切らせてもらってもよろしいですか?」
客はすぐに答えた。
「はい、大丈夫でーす」
客から許可を得たので俺はブリトーの封を切った。
ピロリロリロリロ~♪
「いただきまーす」
俺の顔は熟れたトマトのように真っ赤に染まった。