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立つ鳥
もうすぐお別れの時が来るのを胸の奥に秘めたままで
笑顔でみんなと楽しくするのはまるで映画のワンシーンのようで
一秒一秒が絵になる場面で
ここを離れると決めたのは案外勢いで
今からでも取り消しが効くんじゃないかなんてどっか余裕を持ったままで
最後の日までにやっておきたいことを少しずつ進めたりしている
正直ずっとここに居たいなんて思ったことはなかった
でも過ごした時間分認めてもらえたと思う
だから過ごした時間分心残りがあるかもしれない
それでもここから居なくなることは自分で決めたことだから
さようなら
お世話になりました
口に出す日には爽やかに笑っていたい




