罪の巣
取り返しがつくなら何度でも謝りたいです。
あったことをなかったことにはできませんが、その傷がこれ以上深くならないよう、ずっと寄り添っていたいです。
軽率でした。
傲慢でした。
無知でした。
間違いばかりで結果は散々なものでした。
それでもこれから生きていくなら、もうなるべく間違わない生き方をしたいです。
自分と関わる人に不快な思いをさせたくありません。
これからは
無害でありたいです。
透明でありたいです。
従順でありたいです。
もう自分の意思なんてどうでもいいです。
本音は毒のように全てを枯らせてしまうから。
あなたに都合のいい自分でいたいです。
そうしないともう
生きることが
つらくて
そうしないともう
自分が嫌すぎて
発狂してしまいそうです。
どこかで笑っていても常に頭の裏にこの罪は巣食っています。
どんなことをしても何も許されないし、解決しないし、あなたの傷は消えることはありません。
謝罪の言葉はまるで馬鹿にしたような響きであなたの表情を曇らせるばかり。
どんなことをしても何も許されないけれど、生きている限りあなたの目の奥を伺うことをやめてはいけないと思います。
これを罰と言うのは違います。
罰ではなく更生だと信じています。




