表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影で生きたい転生者  作者: 荒崎 秀平
第一章 転生の物語
3/14

第三話 事故死~そして神の悪戯.....って!!納得できるか~~!?~

寝たきり暇人生に終止符を!!…………で書いてます。しょうもない理由です。

気を取り直して三話目です。



……あれ、ここどこだ?




 俺が目を開けると、そこは真っ白くて何もない空間だった。


 どこへいこうと真っ白。地平線の向こうまで真っ白。"純白"と言えば聞こえはいいが、これはそんな生易しいものじゃない。


 正直なところ、白すぎて目がクラクラしそうだ。雪景色とか見てるとなるようなああいう感じである。



 一体なんだこれ、夢なのか?そう思っていると……、



「おお、やっと目を開けおったか」



  後ろからどこか気の抜けた、老人の声が聞こえた。



 すぐに後ろを振り返ると、そこにいたのは、この部屋と同じような髪色と服を着た、痩せた老人が立っていた。


 この時俺は、この奇異な状況から咄嗟にある推測をしていた。 絶対に叶うはずのない、あの()()()を……。



「いや、ホントにすまんのぅ。間違って君のことを殺してしまったわい」


(キタ〰️〰️〰️〰️〰️〰️!!!!!!)



 マジでキヤガッタこの超常現象!!!嘘だろ、ホントに存在してたんだ!!よく愛読書にしていたラノベしかありえない、「神様がうっかり殺っちまったぜテヘペロ案件」が!



 俺は猛る自分の感情を押さえつつ、神様っぽい老人に冷静に話しかける。



「えぇと……あなたは一体………?」


「ワシか?ワシの名はアウェリカ。君が生きていた世界を管理する……君達の言葉で言う「神」じゃな」



……なんかどっかの経済大国っぽい名前だな。



(!?ってか、今「神」っつったよなぁ!?じゃあやっぱりこの爺さんホントに神様なのか!?)


そう思いつつ、大体この状況を察していることを隠して、俺は神様?らしき老人に尋ねる。



「………あの、ここどこですか?俺さっきまで自分の部屋で寝てたと思うんですけどぉ……」


「うむ、ここは"神の部屋"。普通、人間が来ることは出来ないのじゃが、大体人間が来ることができる条件は、()()()()()だけじゃな」


「!?死んだんですか!?俺!?」


「イヤ~ホントにすまんのぅ。久し振りに世界を管理していたら、ハエが寄ってきてのぉ。うっかり()()と間違えて、お主の魂をハエタタキで潰してしもぅてのぅ。つい殺してしもぅた」




……なんか死んだ理由が最悪なんですけど!? いや、こういう場合は死んだっていうのが定石なんだろうけどさぁ!?


 それでもこんな死に方はないぜ!?畜生!!俺の魂をハエと見間違えてハエタタキで潰すってどういうことだよ!?俺の魂は()()と同じってか!?あぁん!?神様失格だろう!?



「いやぁ~ワシも年かのぅ?最近目がめっきり衰えてきおっててのぅ」



……目が悪いんならとっとと引退しろよ!!ていうか、神様も老眼になるんだな。それ現代で言う、「事故を起こす高齢者ドライバー」とやってることと立場がほとんど一緒だよ?神様が見本みせなくてどうすんだよ。



「あっ……そういえばワシらは不老不死じゃから衰えなんてなかったんじゃっけか。じゃあただのワシのうっかりじゃな。ハハハハハ」




…………………なおさら駄目だろ………。ってかなんで笑ってんだ?コイツ。全然笑い事じゃねえだろうが!!おい何笑ってんだこのクソ爺!!ホントにうっかりで殺すなよ!!




というかさっきからの事実を本当に信じたくない俺がいる。こんな理由で死んだなんて、黒歴史にするのも程がある。



それに、こんな死に方じゃあ、現世でどんな死に方扱いになったんだろ。キニナル。



「………あの~俺、ホントに死んだんですか?」


「ん?おぅ死におったぞ。今頃自分の部屋で、心臓麻痺ということで冷たくなっておるじゃろぅの。恐らく不慮の事故死ってことで、もうじき()()されるじゃろう」



……マジかよ。心臓麻痺扱いかよ。 ってか、うわぁ、ホントにこんなくだらない死に方したんだ。 正直現実逃避したい。



俺がここで普段の冷静さを保っている事自体、大ファインプレイだってのに、出てくる言葉言葉が俺のかんにさわる。



 ん?そういやさっきこの爺さんなんか不穏な事を言わなかったか?



「……………あの~、()()?っていうのは………?」


「ん?"処理"ってのは、あれじゃよ。"火葬"のことじゃよ」




……………さらっと言いやがったよ、さらっと。




つまり、この爺さんが言ったことを要約すると…………、『俺は自分の部屋のベッドの上で冷たくなってて、もう死亡認定されてて、近日お葬式が開かれて、火葬に処される』と。そういうこと。う~ん……。



「あの~?それホントにホントなんですか?嘘じゃないですよね?」


「随分と疑り深いのぅ。安心せい!神に誓って嘘ではない!!ここに断言しよう!!」




……自信満々に言うんじゃねぇ!!ここてめぇが威張るとこちゃうだろうが!!




………と、心の中で叫んでるだけで大分疲れてしまった。畜生、今日はエイプリルフールだから、これも嘘だと思いたかったのによぉ。



「まぁ、そういうわけで、ソナタは死んじまったんじゃ。という訳で、次の人生に向こぅて頑張っとくれ」



……………なんかいきなり話を終わらされた。


 いや、こんな終わり方があってはよくない。そう、断じて許してはいけないのだ!!



俺はそう言い切ったクソ爺さんを、次の瞬間、思いっきし怒鳴り付けた。



「ちょっと待てコラ〰️〰️〰️〰️!!!」



話が出来上がらなかった.....無念....

次回も神様との対話回です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ