第一話 転生前 ~主人公はこんな男~
皆様はじめまして。荒崎 秀平です。
小説書くのは初めてです。ですから投稿も初めてです。超ド素人です。
大変見苦しい文章で、読みにくい文章だとは思いますが、何卒あったかい目で見守っていただき、尚且つ末長くお付き合いできればと思います。これからよろしくお願いいたします。
(追記:始めたての自分ってこんなこと書いてたんだね。2024/12/22)
あぁ~『目立つ』ってホント面倒臭ぇ~
……唐突にすいません。なんか色々と人生辛いからなのかな……、出鼻からテンション低い発言?してしまいました。
まぁ、まずは自己紹介を。
僕の名前は山浦 嵐と言います。特段、超能力とかそういうのも持っていない、普通の高校三年生です。
ちなみに凄くどうでもいいことなんですけど、僕の一人称って、普段は「俺」なんですよね。だけど最初のご挨拶ということで、せめて一人称くらいは礼儀正しくいこうと……って、なんの話をしてるんだ僕は。
……ゲホン、失礼。話がずれてしまいましたね。えぇと……なんの話だっけ?
……あぁそうそう、自己紹介をしている最中でしたね。
しかし自己紹介といってもなぁ。特段、僕は高校生ですって言うくらいしかないような気が……。あぁ、そういえば僕を取り囲む環境についてとかも、良い話題になりそうかな。
じゃあ僕の家族について。
僕の家族は、両親と弟妹が一人ずついて、僕を含めて五人の家族で暮らしています。
父は一言で言って「エリート」。母は一言で言って「超美人」。弟妹は一言で言って「出来の良すぎるいい子ちゃ~ん」。家族紹介終わり!!
えっ?何?家族紹介について、それぞれ一言しか喋ってないじゃないかって?
まぁまぁまぁ、落ち着けよ諸君。こういう家族ネタなんて、話す話題が多すぎるから、いきなり大量の情報量ぶん投げてたら、君たちの脳みそがパンクするかもしれないよ~?
……いや、すいません……。実のところ、家族のネタをここで喋ったら、後から喋ることなくなるかなって……、ちょっとセーブしてたんです。
自己紹介とか諸々って、意外と大変なんですよ?その辺わかってます?
……冗談はここまでにして。
冒頭でも一言漏れてましたが、最近の悩み、それは目立つことです。しかもこいつが結構深刻なんですよねぇ、悩みの規模もそうだけど、なんかこう、色々と……。
そもそもなんで目立ってしまっているのか……。まぁ原因なんて掘ればどんどん出てくるんですよ。
まず僕って、自分で言うのもなんなんですけど、母譲りのおかげなのか、容姿がそれなりに整ってる自信があるんですよね。………本当に自分で言うのもなんだけど。
少し焦げ茶色のサラサラヘアに加えて、常に人前では目をキリッとさせてますからね。イケメンなのかどうかはともかく、爽やか系男子の容姿になるように、美容院とか行ったりして、手入れはしてるつもりです。よく女の子とかが周りでコソコソと話してて「イケメンだよね~」とか「うわっ、誰あのイケメン」とか聞こえてきちゃったことあるから、視線とかもよく感じるし、まぁ、僕ってイケメンなんじゃないっすか?(投げやり)
あとは父譲りの頭の良さ。父譲りって言い切れるのは、親父は難関国立大学出身の大手一流企業の幹部だってこともあるし、幼少期から親父が休みの日は、結構勉強を見てもらったおぼえがあるからかな。親父がいない間も母に勉強を見てもらってたけど、そのたびに「嵐の頭の良さはお父さん譲りかな?」とかをよく言われてたし、勉強のやり方とかコツとかは、親父に教えてもらったと思ってる。そのおかげもあってか、全国模試でトップ10に入るくらいは取ったこともあるし、おかげで学校に貼りだされる試験の結果とかは、毎回上位にいることもあって、よく話題にされてた。ていうか、現在進行形でされてる。
極めつけは『生徒会長』という肩書きと『野球部のエース兼キャプテン』っていう肩書きのせいかなぁ。てかこれが目立ってる一番の原因でしょ、どう考えても。生徒会長に関しては、完全に周りに持ちあげられたのが原因でなっちゃったし、野球部のエースは実力の世界だから認められたってのもあるだろうけど、なんでキャプテンまで任されちゃったんだろう。……今更だけど、断ることできなかったのかなぁ、当時の僕……。
誤解を招かないように言っておくけど、この役回りを拝命したときの僕は、まだ目立つことに対して嫌気がなかった時だったのを付け加えておく。とはいっても、自分からやりたがったという訳でもないんだよね。前述の見た目の良さとか成績の良さとか、そういうのを加味した上で、野球部での活躍も大きかったから、周りから立候補しろとか言われちゃったんだって、今なら思う。とはいっても、当時の僕は周りから立候補しろよって言われるたびに、なんか舞い上がっちゃって……。野球部でもそうだけど、頑張って努力して、2年生の頃からエースナンバーの1番をつけることになって、大会で活躍できたんだよね。生徒会長を決める総選挙は、2年生の秋頃だったから、夏の大会で頑張った俺の活躍を知っている人は多くてね、いろんな人から認められた気がしてテンションが上がってたんだ。
その場のノリって怖いね。
そんなこんなで生徒会長になったもんだから、責任ある立場を任せることができるとか、そう思われたのかなぁ。その後に野球部の新チームが始動したら、監督から「このチームを頼むぞ」って、主将にされちゃった。当然部員のみんなは拍手だし、当時の僕にはなんの不満もなかった。
そういうノリを繰り返して約1年。この1年は、はっきり言って地獄でした。いやホントに。
学校で人気者になっちまったのは、こういう役職があるからって納得できる。最初に堪えたのは、地域の知らない人たちが寄ってたかってくるのが怖かった。
「あの子、〇〇高校で生徒会長やってるそうよ?」
「あらホントに?」
「それだけじゃないわ、野球部の主将までやってるんですって」
なんて、部活が休みの日にランニングしてたら、近所のおばちゃんたちの談合が聞こえてくるんです。別に僕は人気者になりたかったわけではないのに、なんでこの人たちは僕のことについてこんなに詳しいんだろうって、すごく怖くなってきたんです。
だから近所の祭りとか、親戚の集まりとか、親同伴で連れてかれると老若男女問わずいっぱい寄ってくるんです。そんでもって、まったく知らない人たちに、なんか知らないけど褒められるんです。何も言ってないのに、常に一挙一頭足を。いやマジで……。
で、目立つことがどうして悩みになってるのかって話すうえで一番の本題なんすけど、実は僕ってちょっとした隠し事があるんですよ。
「人間不信」
っていう秘密をね。
人間不信って、でかでかとパワーワードをぶちこんだけど、実際のところそんなに大掛かりな内容じゃない。どっちかって言えば、「コミュ障」とか「隠れ陰キャ」に近い部分もあるかもしれない。ただ、自分でそれを認めるのはなんか癪なので、人間不信ということにしておく。……うん、一回本物の人間不信になってる世の中の人達に殴られた方が良いね、僕。
でも、そうなったきっかけは何だったかな。小学生の頃だったか中学生の頃だったか……、はたまたどっちもだったか忘れたけど、幼馴染とか友人に手痛くやられちゃってるんだよねぇ。裏切られたって言うべきなのかどうかはわからんけど、僕がめっちゃ傷ついたのは事実だしなぁ。
……そう言う訳で自分、実はあんまし人前で喋るの苦手だったりします。式典とかそういうのは良いんだけど、密接な関係を築くのが苦手とか、対人関係に関する部分が弱いんだよねぇ。知らない人と話すのとかもってのほか。「人見知り」にも当てはまるかもだけど、本能的に嫌なんですよねぇ。そういうわけで、目立つのホントは嫌なんですよぉ~。
まぁ、実際に僕が人間不信?になった経緯は、暇があったら話すことにします。話すと長くなりそうなんでね。
そんな訳でこの1年、めっちゃ苦労してました。滅茶苦茶疲れました。
でも今めっちゃ話してるから、人間不信ではないって思ったそこの君。
甘いよ、すごく甘い。どれだけ甘いかって言うと、みたらし団子にアイスのPINOを突っ込んだような甘さだよ。これマジでやったらエグい甘さだったからよく憶えてる。
本題に戻るが、そもそも人間不信だからといって、喋れないってわけじゃない。
人間不信になった時でも、話せる奴とは話すことはできる。抽象的に言うと、話す相手を選んじゃう、みたいな感じ。
あと、話す相手を選ぶっていっても、あくまで密接に関わる前提の人限定であって、例えばアルバイトの面接とかで担当する人とかは、疲れるけど別に話すのが無理って訳じゃない。その辺は当然猫被るし、バイトの面接とかで緊張するのは当たり前だろ?要するに、人間不信=無口ということにはならない。ただ、誰とでも話せるわけじゃないし、あんまし深い関わりを持つような話になると、すごく疲れるのは事実。
だからなのもあるけど、僕には立場って言うものがあったから、話す必要があるって言うのが辛かった。基本的に、人間不信の本性を隠して過ごしていたけど、知らない大人とかと話すのはきつかったし、相手の野球チームの人と話す機会があった時は、会話が止まりそうで大変だった。
猫被っちゃった理由も、自分の中で分析して、素直になれない不器用な性格だからってのもある。あんまり過去のことをべらべら喋りたくないし、自分の事を喋るなんてそんな大層なことできやしません。人のことが信用できないのに、自分の腹の中見せられるわけがない。だから、素直に自分が「実は人と話すのが苦手なんです」なんて、言えるわけもないのさ。
あ、ちなみに言い忘れてたけど、僕は何も話してないですよ。やっぱり読者様は神様ですか……………ゲフンゲフン。
そんな訳で、今いっぱいストレス抱えて、毎日を過ごしてます。
大学受験に集中することで、ようやくそんな地獄も終わりを迎えました。
大学に進学出来たら、今度はこんな思いはしたくないので、地味にひっそりと生きていきたいと思っています。
あとどーでもいいのですが、今の自分の夢は転生して異世界に行くことです。
ちょっと知り合いが多すぎますからね。異世界でなくてもいいんですが、誰も僕の事を知らない土地で、一人で生きていきたいんですよねぇ。こういう性格だから、高校三年間で長続きする彼女はできませんでしたし、将来結婚したいとも思えません。
まぁ、異世界に行くことについては叶わないと思ってますけど、知らない土地で生活してみることは、お金を貯めたらいつかはできそうです。うん、そう思うと、大学から社会に出た時に目標ができましたね。これは良い事です。
……でも、もし。もしも、最近のラノベのように、異世界転生が可能だとしたらなぁ……。僕、実は異世界転生とかすごく憧れてるんですよねぇ。こっそり生活する陰キャになってみたい。それで……ってありえないか。こんなこと書い(・)た(・)って、どうせ叶わないよなぁ……。
じゃあそういうことで、今日の日記は閉じることにします。
人間不信という枷のせいで、本音を吐けない不器用な自分の、唯一本音を吐ける場所。
もしも自分が死んだとき、誰かが読んでいることを祈って、今日もペンを置くことにしましょう。
3月30日 山浦 嵐
次回更新は一応不定期です。気がむいたら書こうと思います。大変わがままであることを、どうかお許しください。
(追記:2024/12/22 作品に大掛かりな修正を加えました。いやぁ、ド素人時代の文章は、懐かしいけど見てられないね(遠い目)。今も素人だけど、この作品を書き始めた当初の自分が、どれだけ歪んでいる時期だったのかがよくわかる。主人公がナルシストすぎて、久々に確認したらびっくりしたワロス。拙者がどんな青春を歩みたかったかが、よくわかる原文だったでござるなぁ。ま、今はなにも残ってないけど。ワハハハハハ)