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・・・エピローグ?

2017/05/22 の2回目の更新です。お手数ですが、一話戻ってお読みいただけると幸いです。

 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




「結局、黒幕は有耶無耶になってしまったね」

「はい・・・調査不足の私消えればいいのに」



 ネクロ補佐官様の毒もいつもより元気がない。


 王弟殿下たちは、今回の事件を帝国のあの枯れ木賢者と皇国の酔っぱらい伯爵が企み、力のある何かを解き放とうとしている、というところまで読み、かつ証拠も揃えつつあったそう。


 ・・・・私が、その力ある何か、蛇ドラゴンから『龍紋』なるものを受け取ったのは、完全に想定外であったが。

 うん、私も思いもしなかったよこれいらないぃぃぃ!!誰か受け取ってぇぇぇ!!!



 しかし証拠があるにも関わらず、王弟殿下があんな罠・・・・に掛かったのは、彼らを裏で操っている人間を探るためだった、そう。

 えっ、まだなんかあるの??今度は私の居ないところでお願いします王弟殿下。



「まだ調査は必要、ということかな」



 王弟殿下は、この帝国皇国乗っ取り大騒動よりも、黒幕のほうが気になるらしい。


 結局判らず仕舞いだったんだから、まあそうだよね。



「両殿下は、あの『賢者』から何か聞いてますか?」

「「うーーん」」



 私、普通に賢い人の意味で『賢者』何だと思ってたけど、双子に聞いてみたら、帝国じゃ『賢者』は称号であり役職でもあるんだと。へーー。



 って、おいおい、ちょっと待ちなさいな。

 双子よ、君ら皇帝になるって宣言したんでしょ??なのに、どうして私の部屋にいるんだ?


 そんな私の疑念をまるっと無視した双子は、誘拐されて転がされて、生贄にされそうだったにも関わらず、元気そうだ。


 曰く「ルルリーア見てたら、なんかどうでもよくなった!!」とのこと。



 ・・・・・一体何をみて、そう思ったのかなぁぁぁぁ!!????



 双子のコメカミを一人ずつ思いっきり押す。ふん!痛みに呻くが良い!!!



「そう言えばアイツが言ってたよ」「あの名前のこと?」「そうそうあれあれ」



 痛みに涙目になりながらも、思い出したことを交互に喋る。



「一回しか言ってなかったけどさ」「多分誰かと話してた時だと思うけど」




「「アルカイオス様、だって」」



 ----アル、カイオス。



 その名前を聞いて、私はとっさに、反応が出来なかった。

 次の瞬間、手が震えて汗が出て、立っているのもやっとだ。


 そんな私の様子に気づいた殿下が、じっと見つめてくる。

 探るような見透かすような、そんな目だった。



「ルルリーア嬢は『堕ちた英雄』である『アルカイオス』と面識でもあるのかな?」



 いつものようなからかいは微塵もなく、王弟殿下は平坦な声で私に尋ねる。

 これは詰問だ。だから私は正直に答えた。



「もちろん知り合いなわけがありません」


「・・・・・そう」



 その一言だけ残して、王弟殿下は双子に色々と聞き出すべく、後ろを向いた。


 ・・・ありがとうございます。王弟殿下。



 そう、私は『堕ちた英雄』なんて大層な人を知っているわけじゃない。


 ただ。


 その側近の、緑野郎を、私に理不尽を押し付けたあの野郎を、知っているだけだ。

『堕ちた英雄』が動けばあいつも動く、それは私にとって好機だった。




 -----あのとき、私は泣くだけだった。

 -----あのとき、私は虚ろだった。

 -----あのとき、私はなにもしなかった。




 だからこそ、私は、やつに、一発入れなくちゃ、前に進めない。



 拳を握りしめて、私は、私に出来ることを、考え始めた。





 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




 -----某王国内・洞窟



 戦によって鍛え上げられた体躯の持ち主の男は、乾いた声で事実を述べる。



「帝国の賢者は失敗したようだな」

「いや?『龍紋』を受け取ったのがいるから、ギリギリ成功じゃないですかねー?」



 パラパラと報告書を捲りながら、部下は意外な事実を男に告げる。

 その報告に、『龍紋』も失ったと思っていた男は少しだけ興味を引かれる。



「誰なんだ?その生贄は」

「・・・んーー。これはこれは、中々面白いこって!」



 焦らすように、誂うように言うこの口調は、この部下の癖だ。

 ・・・指摘しても治らんものは、もう無視するに限る。



「なんと!ルメール王国、今話題の『竜騎士の花嫁』であり『救国の聖女』であるルルリーア・タルボット嬢!」



 何にも執着しない部下が、目を輝かせ頭を掻き乱して、謡うように声を上げる。

 ・・・珍しいことがあるものだな。



「ルメールか。厄介な国の女が『龍紋』を手に入れたものだ」



 ルメールに侵入するとなれば、相応の準備と精鋭を連れていかねばならん。

 出来ればしたくないが、成功率を上げるには、俺自身・・・が動かねばいかんか・・・。


 そう考えていたのだが。



「その心配は、しなくていいかもしれないっすよ??」



 妙に自信たっぷりの部下が、長い緑の髪・・・を弄りながら、ニタリと言い放つ。




「きっと彼女は、自分から飛び込んでくれるはず、ですからねぇ??」







 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ストックが切れましたぁぁぁ!!こんな意味深なところでぇぇ!!

書き始めてますので、少ししたらまた連続更新に戻れるはずです。はずです。

のんびりとお待ちいただければ幸いです。

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