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憧れの異世界で:(旧名 異世界来ちゃった)  作者: ソ土ルク、
第2章 エジマリフ魔導学園編
82/141

63.クラス内トーナメントを終えて

リョウ視点です。

決勝戦、スート●vsリョウ○


こうして俺が優勝したため、優勝商品のなくなったトーナメントが終了した。

上位3名が俺、スート、シノグとなった。

武術大会の予選は5対5だからこれにカリバーンを足して、あとの1人をどうするか考える。

もう一度トーナメントを大会前に行って決めるのもいいが、おそらく上位はそれほど変わらないだろうし、上位が変わらない以上、今回のベスト4の誰かと当たらない運の良い人物だけが勝ち上がることになるだろうから、そんな運だけで選ぶならベスト4のメンバーで決めた方が早いと考えた。


とりあえず、主催者であり、優勝した俺はみんなに労いの言葉を伝えなければならない。

それに伴い、武術大会のメンバーを発表しなければならないため、今回のベスト4のメンバーを集める。


「スート、シノグ、カリバーン!、少し相談があるから集まってくれ。」


俺の声で集まってきた3人。


《リョウ、どうしたの?》


「何かあったのか?」


『何かようか、リョウ?』


「ああ、武術大会のメンバーは5人必要なのは知ってるな?、この4人の他にもう1人をどう選ぶか相談するために来てもらった。」


《優勝したリョウが決めればいい、それにリョウが1番試合を見てたと思うから。》


「無難にリョウに3回戦で負けた相手で良いんじゃないか?、と思ったがそういえばリョウは3回戦シードか、なら2位のスートに負けたソルンで良いんじゃないか?」


『俺様はリョウに任せる!』


「そんじゃシノグの案を採用して残る1人はソルンにするか、皆呼び出して悪かったな!、そんじゃ俺は閉会式やりにいくわ!」


こうして最後の1人を決めて俺は体育館で各々自由に過ごしている様子を見ていた。

試合を行ったもの同士で盛り上がったり、素晴らしい試合を見せていた面々に色々と聞きに行ったりと楽しそうにしていて、俺はトーナメントを開いてよかったと改めて思えた。

一通り辺りを見渡し、閉会式の為にトーナメント出場メンバー達へと聞こえるように風の魔法に乗せて声を届ける。


「ボイスデリバリー!、皆聞こえるな!、楽しんでるとこすまないな、このトーナメントの主催者として閉会式をさせてもらう!」


俺の声に楽しそうにしていた声が徐々に少なくなり、俺へと視線が集まり静かになっていく。

いや、そんな黙らなくてもよかったんだけど、、、

そんな事を考えながら閉会式を続ける。


「今回のトーナメントで武術大会予選での俺達のクラスの代表メンバーが決まった!、メンバーは俺、スート、シノグ、カリバーン、ソルンだ、今回のトーナメントで何を得て、そして目指すべきもの、今の自分の実力など様々な物が見えたと思う、今回のトーナメントでの経験をこれからのモチベーションとして頑張ってくれ!」


俺の言葉に歓声を上げるトーナメント参加者達、俺はそれを見ながらこれからも定期的にトーナメントをやっていこうと思う。

それが1つの目標になってくれれば、強くなるためのモチベーションにもなるはずだから。

月1くらいで開くのがベストかな。


「みんな、これからも月に1回24日にトーナメントを開催する予定だから、それを目標に頑張ってくれ!、それじゃこれにて第一回クラス内トーナメントを終了する!、みんなお疲れ!」


俺の閉会式が終わり、トーナメント参加者達は疲れを癒すために体育館を出るもの、興奮冷めやらず模擬戦の相手を探すもの、トーナメントを通してより深まった関係で楽しそうに会話するものなど、それぞれが自由に行動していた。

そんな中で俺の横にはいつの間にか隣にいたリナが俺と同じ光景を見ていた。


《去年の今ごろはこんなに楽しくて充実した日々を送れるとは思ってもいなかったな、改めて優勝おめでとうと、こんな素敵な企画をたててくれてありがとう!》


「喜んでもらえたら良かった、俺もこんなに盛り上がるとは思わなかったから、やって正解だったよ、それとせっかくの自由日だったのにあんまり構えなくて悪かったな。」


《それは気にしないでよ!、私もリョウの戦いを見れて楽しかったし、格好良かったしで満足したから!》


「そっか、嬉しいよ、ありがとう!、じゃあそんなリナに感謝の気持ちってことで。」


《うん?、どうした、んっ、、、》


いつもはやられてばっかりだからたまにはいいかと思い、今日は俺からリナにキスをした。

いきなりでビックリしたみたいで、少し慌てながら顔を真っ赤にするリナはとてつもなく可愛かった。

そして段々俺に身体を預けてきて、俺はそれを優しく抱き止める。

そうして、時間的には数秒だろうが、体感的には数十分にも相当するだろう満足感を得て唇を放す。


《も、もう!、不意討ちは卑怯だよ、、、嬉しかったけど。》


「喜んでもらえて良かった、まあリナが俺の優勝商品って事で許してくれ。」


そういってお互いに笑い合う。

今回はあらかじめ全員が俺たちから意識を外しているのを確認してからの行動だったため、いつものように色んな人達に絡まれる事はなかった。

そんな最高の優勝商品を受け取った俺はハーレムメンバー達を集めて部屋へと戻る。

さすがに、このレベルの戦いをしたから疲れも溜まっていたからな。

そして、俺達の試合はいつ終わるかわからなかったため、マドルも連れて食堂で飯を食べる。


人避けのオーラを巻きながらの為、余計な心配をしなくていいので、俺達は本校舎の食堂でご飯を食べる。

今日はトーナメントだったので、それぞれがいつもは食べない少し豪華な料理を注文して舌鼓をうった。

そして、食事を終えて部屋へと戻ると安心感からか一気に疲れが襲ってきて俺はそのままベッドへと倒れこんだ。

俺との添い寝を掛けて争奪戦が起こっている中で、リナは自由日特権で添い寝が決定してたため、他の人達より一足先に俺と添い寝し、そんなリナに安心感を感じ、俺の意識はすぐに闇へと沈んでいった。

こうして俺達の初めてのクラス内トーナメントは何事もなく終わった。



次回更新は6/29です。


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